あの頃。
監督/今泉 力哉
出演/松坂桃李
仲野太賀
山中崇
若葉竜也
芹澤興人
コカドケンタロウ
など
ハロオタであり
今泉監督新作は見ねばいけない
映画好きである
私としては
マストの映画「あの頃。」を見てきました
あらすじ
生きる希望が持てない
バンドマンの劔(松坂桃李)は
友人からもらった
松浦亜弥のDVDを再生し
ハロオタになり
ハロオタ仲間ができ
大阪は阿倍野で
再び青春の日々を送る
感想
これは最高ですね
たまに映画で登場人物が愛おしすぎて泣いてしまう
(例えば「レディバード」とか「ブックスマート」とか)
のだが、今作はまさにそれで
メインのハロオタ達が最高すぎる
松坂桃李演じる、劔の
コミュ障感あるのがサイコーで
仲間といる時の表情が対比でより良い
曲歌いながら少しわかる振り付けを
手だけやってみるのとかわかるー
特にやっぱり
仲野太賀演じるコズミンの無双っぷりたるや…
何してても面白い境地に達していた
舞台が大阪なので基本みんな関西弁なのだが
太賀の関西弁すごいと思った
おそらくアドリブも関西弁のイントネーションやった
若葉竜也も最高やし
山中崇も関西のガサツな感じよかった
芹澤興人の大人しいけど
イベントのMCやるくらい信頼されたオタクもいい
それから
お笑いコンビのロッチ、コカドが出ているのだが
これロッチのコント見てるんか?
ってくらいコカドが持って行っててすごいよかった
あれ、アドリブやんな?
コカド演じるイトウの部屋でわちゃわちゃするくだり
自然すぎて、笑えるけど
なんか泣きそうになる感じたまらん
ストーリーとしては
主人公、劔があややに感動するシーン
静かに目頭が熱くなる感じ
抑えた演出の監督今泉さんらしい気がして
しかもその誇張の無さがすごく胸にきて
泣きそうになった
そうですお分かりの通り
だいぶ序盤で私は半泣きでした
なぜなら私もあるアイドルに
心奪われ今では
ただのアイドルオタクおじさんになった
男の一人なのだから
大学でイベントやった時の
オタ芸も最高やし
挙げるときりがないくらい
好きなシーンがいっぱい…
どんだけ好きやねんと
あの橋の上だけで
泣けるわ
サブキャラやけど
X-MENのサイクロプスみたいな
メガネしてるオタク
近鉄バファローズの帽子、ユニフォームを着たロン毛オタク
缶バッチからだ中についてるデブオタク
とかいつも現場やらイベントにいてめちゃ笑う
ピント合ってないのに
存在感強すぎて笑
後男の墓場の缶バッチしてたの燃える
美術も本当に素晴らしい…
ここから少し
ネタバレを含みます
予告編から想像したのより
ビターというか
ハロプロサイコーというより
ハロプロで出会えた仲間サイコー
仲間のおかげで人生今が一番サイコーがテーマの映画でした
そんな映画サイコーじゃないですか
もうね
桃李と太賀のラブストーリー
なんですよこれは
なんでもBLにいうのはよくないかもだけど
これはもうBLなのよ
可愛い子と
あややのライブ行けそうやったのに
ドタキャンされるところとか
最高やった
さすが「愛がなんだ」の
今泉監督
ファンタジックな恋愛はない
かと思えば
未来の自分がいたり
太賀の魂がいたりと
心象表現としてのファンタジーは使う
この感じも
「愛がなんだ」のラストの
動物園のシーンみたいなふわっとしたシーンで
そういうのをいれこむ人なんだと
友人から
今泉さんぽくないと聞いていたので
見たけど
確かに前半の感じは
今泉さんぽくないかもだけど
オタクやめようとし出したり
ハロプロ関係しなくなるあたりから
でもやっぱ今泉さん作品な気がする!!と思った
とか言いつつ
俺は
今泉監督映画は「愛がなんだ」と「his」しか見てないけど
今泉節とかわからんけど
そうそう
後半はそれこそ
ハロプロと関係なく
仲間って部分が強くなって
あややと握手するのは
中盤で終わる
そこがゴールかと思ったら
そうじゃ無かった
最近予告やらで
想像したラストより
先を描いてくれる映画が多くて嬉しいし
同じ漫画を描く人間として悔しい
終盤、劔とかは東京に行ったり
コカドは就職したりして
離れ離れになるやつかと思ったら
それでも仲間やから繋がってる感サイコー
最後太賀演じる、コズミンは
ガンになるけど
死んでしまうけど
でも恋愛研究会は笑ってる
葬式の時も笑ってる
お別れイベントも笑ってる
そんなシーン笑えない
笑いたいけど
楽しいけど
悲しいし
死んだとしても笑いとばしてくれる仲間がいる
と考えたら
涙が止まらなかった
俺もこんな仲間が欲しい
本当に好きすぎて立てなかった
今年ベスト
いや
生涯ベスト級
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