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「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」って聞いたことがあるけれど

海外在住クリエイターの共同マガジン VACILANDO のリレー企画です。
ハワイ在住のリリコイさんからバトンをいただきました。
お題は「その後、発見した「ドイツ人と日本人は似てるとは思わへんで」」。バトンを8ヵ月もキープにしてしまいました。

過去の note 記事「ドイツ人は日本人と似ているって聞いたことがあるけれど」の続編のリクエストですね。ありがとうございます。
では、今回は「ところでドイツってどこにあるの?」について書いてみます。
「いや全然テーマが違うやないか」というツッコミはわかります。大丈夫、きっと最後につながります。

突然ですが、「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」っていうフレーズを聞いたことはありますか?
これは1958年にサッポロビールが広告をうったときのフレーズです。
「え?なにそれ?」という方、まずはこちらをどうぞ。ぼくも実際の CM はこの You Tube で初めて見ました。

この広告で、おいしいビールの産地として紹介されたミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー。
その3都市は北緯45度付近に位置しており、この緯度がおいしいビールの原料となる良質なホップを作るのに最適とのこと。

広告はずいぶんと昔のものですが、「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」というフレーズだけは今も一部で残っていて、これを聞いて「ドイツのミュンヘンと、日本の札幌って同じ緯度にあるんだよね?」と思われている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
というかぼくがそう思っていました。笑

でも、ベルリンに住んでみるとつじつまが合わないことに気が付いたんです。
だって緯度が同じなら、日の出から日の入りまでの時間が同じになるはずです。ところがこの時間はドイツと日本でだいぶ異なります。11月上旬の今の日の出は7時過ぎ、日の入りは夕方の4時半です。
この時間は季節によって大きくことなり、夏至を少し過ぎた頃のベルリンの日の出は朝の4時半頃、日の入りは夜の9時半頃でした。日本ではこんなことになりませんよね。

きっとこれは緯度に違いがあるな、と思って調べてみました。結果はこちら。(Wikipedia 調べ)

  • 札幌とミルウォーキーの緯度は北緯43度3分

  • それに対して、ミュンヘンの緯度は北緯48度8分

たしかに北緯45度付近に位置していますね。その差、5度5分。「なんや、ほんとど同じやん」と思われたあなた、ちょっとまってください。緯度の長さって1度で約110kmもあるんです。なので、5度の差はなかなかなもの。例えば日本で東京(北緯35.7度)から北に緯度を5度あげて約550km進むと、青森県の緯度(北緯40.8度)に到達してしまいます。東京と青森県を同じぐらいの緯度ってひと括りにしちゃうのは、なかなか強引だと思いませんか?

そして、札幌は日本の北部、ミュンヘンはドイツの南部の街です。
国全体の単位で見ると、ドイツは日本よりずいぶんと北にある国だということも分かります。

ドイツ人は日本人と似ているって聞いたことがあるけれど」のように、同じようなものだと思われがちだけれど、実際のところは結構違うぞ?というつながりを感じたので、やや強引に続編として書かせていただきました。

そういえば「結局ドイツのビールはおいしいのか?」って?
実はぼくお酒が飲めないからわかんないんですよね。笑

バトンを渡す先は後ほど決めて記事を更新します。

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