がん治療で知っておきたい言葉
〇5年生存率
5年生存率が90%だとすれば5年後10人に9人が生存し、1名が亡くなるという意味。
10年生存率40%だと、10年後10人中4人が生存し、6人が亡くなる。
〇奏効率
奏効率は効果を見るために定めた指標。高いほど効果がある。
・計算方法
完全奏功(がんが消えて4週間以上持続)
部分奏功(30%以上減少し、4週間以上持続)
進行(20%以上増加と絶対値で5mm以上の増加)
安定(どれにも該当しない。大きな変化なし)
完全奏功+部分進行/全症例(完全奏功+部分奏功+進行+安定)
〇パフォーマンス分類 PS(performance status)
患者の全身状態を医療側の尺度で測った指標。
進行がんの予後に最も大きく関係する因子。多くのがん種で予後不良因子であり
PS3~4の症例では抗がん剤治療の適応とならない場合が多い。
・分類
PS0 無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく発病前と同等に振る舞える。
PS1 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働は可能(家事、事務など)
PS2 歩行や身の周りのことはできるが時に少し介護が必要。日中の50%以上は起床している。
PS3 身の回りのある程度のことはできるがしばしば介護が必要。日中の50%以上は起床している。
PS4 身の回りのことはできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている。