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トレンチシステムの価値は
今夏リバプールはbrightonからMac allisterを買ったが、私もAppleからMacbook airを買った。キーボードを打つのがめちゃくちゃ楽しくて、何か書きたい!と思いリバプールについて書くことにした。
あと4日で23-24シーズンのプレミアリーグが開幕する。新シーズンのポイントは、やはりトレンチシステムが全ての出発点ということだろう。何だよトレンチシステムって。「リバプールFCラボ」という情報サイトによると、「トレントがボランチに移動する」から「トレンチ」システムらしい。うん、なんかフレンチみたいでオシャレだ。この呼び方でいこう。あなたがもしこれを気に入らないなら、私が考えたTaaS(Trent alexander-arnold System)を使ってくれても構わない。ちなみに、タースと読む。SaaS(サース)みたいにね。
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肝心のトレンチシステムの内容の説明を忘れていた。トレンチシステムとはずばり、右SBでスタートしたアーノルドが、ボール保持時にアンカーの隣に移動して好き勝手やるシステムである。クロップはこのシステムを第30節アーセナル戦から採用し、解任を免れた(CL権はとれなかったけどネ)。
クロップ政権は4231から始まり、433で世界を制した。その後ジニの退団やヘンドの低調によって中盤が絶対的でなくなり、アーノルドの弱点が露呈し出した。ことあるごとに失点の原因、ひいては敗戦の原因になってきた。そこでシティがストーンズを中に入れて劇的に変わったのを見て、あれなら俺らもできるじゃん、やってみよう!ってことでリバプールもアーノルドを中に入れ始めた。
それが見事にハマって、うまいやつが中央にいるのは当然ということもあり、めちゃくちゃ彼の良さを引き出すことができた。前線への配球はもちろん、ビルドアップの出口にもなり、チームに躍動感と安定感をもたらした。しかもその後代表で10番背負って433のインサイドハーフで出場した。サウスゲートはクロップより先にガチで中盤をやらせた。ミドルも決めたらしい。カッコよすぎる。
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したがって、新シーズンはアーノルドを主役で考えていかなくてはならない。そこで彼の横に立つ選手が大事なんだけど、その役割として唯一無二だったファビーニョがまさかの退団。ファビーニョが出ない時にはヘンドがアンカーをしていたが、そのヘンドもまさかの退団。まさかまさかの急展開。Out of the blueよホント。
そこで代わりの選手が必要なんだけど、白羽の矢が立ったのはセインツのロメオ・ラヴィア君。しかしセインツがなかなか譲らないそうで、まだ移籍がまとまっていない。
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初戦のチェルシーにはアンカーなしで突っ込むことになりそうだ。シティにはロドリ、アーセナルにはパーティ、ユナイテッドにはカゼミロがいるというのに。チェルシーにもエンツォがいるね。
今夏、リバプールはソボスライとマクアリスターという素晴らしい選手を迎えることができたけど、やはりこの二人もトレンチシステムがあってこそ生きる選手。アーノルドを中心にボール保持を高めることで、失っても即時奪回を目指し、積極的にゲームの主導権を握る戦い方を目指していかなくちゃならない。
チアゴ、バイチェティッチが初戦に間に合いそうにないので、おそらくアンカーの位置にはスカウサー、カーティス・ジョーンズが入る。昨季終盤はベリンガムを超え、U21EUROでエリオットとともに優勝。決勝でゴールを決めた立派な立役者だ。やっとカーティスが花開き始めた。もうベリンガムは必要ないのだ。だからリバプールは獲らなかったのだ、うんうん。
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アンカー・カーティスはこのプレシーズンから試し始めて(というか他にできる選手がいなくてやらされて)いる。新加入の2人の存在もあり、カーティスにとって難しいシーズンになることは間違いない。でも彼なら、ベリンガムだけでなくライスをも超えていけると思う。
現在、トレンチシステムがリバプールの最大の強みなのに、そのシステムを組める選手が不足しているという身も蓋もない状態。でもこれこそが愛すべきリバプール。カオス。ヘヴィメタル。
新シーズンもよろしくお願いしマクアリスター。