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一流の知恵に触れる

一流に憧れて

デザイナーになりたての頃に、第一線を走るデザイナーど真ん中の方たちはどういう仕事をしているのか知りたくて読んだ本がとても良かったのを思い出したので紹介。

デザインやプランナーなど、クリエイティブ界の名だたる方に、コピーライター眞木準さんが取材してまとめた「ひとつ上シリーズ」と呼ばれる本です。

この中でとても印象的だったのは、前の方が語っていた方法とは正反対の方法を、別の方が語っていたりするところ。
たとえばロゴの提案で、複数案あったほうが良いよ、というよう話はよく耳にしますが、それだって、絶対に複数案必要かと言うとそうでもない。クライアントの納得感が高いのであれば、1案であってもよいわけです。ただ、そこに至るプロセスの中で、様々な工夫や配慮がある。

着想の方法だって様々で、本当にひらめきでアイデアを作る人もいれば、ロジカルな積み重ねでアイデアを考える人もいて、結局の所、これがど真ん中の正解、というような手法はないんだなと感じました。

ただ、みなさんそれぞれが、その手法に行き着くまでに色々と試し、失敗し、もしくは成功体験を積み重ねていて、その人のストーリーが見えて、とても面白かったです。

自分に合う方法を探す

この本を読んだことと過去の経験を思い返してみると、デザイナーそれぞれにやり方があり、色んな人の思想や手法に触れ、自分の中で一番扱いやすい・納得できるものを選ぶ、ことが上達への近道だったなと思います。服を買うときに、色んな服を試してみて、しっくり来るものを選ぶのにもにています。
むしろ、特定のやり方にこだわる・特定の人しか知らない、というような状態こそ、危険かもしれないし、なによりもったいないと思います。

このシリーズは、これさえやればOK!これで君も一流へ!みたいなノウハウを教えてくれる本ではありません。ですが、第一線を走る方々の、十人十色の手法の存在が知れる、というのがこのシリーズの大きなポイントでありメリットです。

数学の公式のように、こうすれば正解というやり方がないのがデザインという世界なので、様々な方の手法や知見に触れて、自分自身に取り入れていくことが重要ですね!
何かに躓いたときは、ぜひ、先人の力を借りていきたいと思います。(最近やってないので、もう一度このシリーズ読み直します)

最後にもう2冊、同様にクリエイターのプロセスにフォーカスを当てたこの本もご紹介。


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