No.10 グアテマラ人と温もりから生まれるもの
このnoteは、中米グアテマラを愛する日本人がバトンをつなぐ、エピソード・リレーです。このリレーは「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」を応援するために企画されました。
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ブログリレーNo.10を担当させていただく、近藤咲です。私は、JICAの青年海外協力隊として、ソロラ県のサンティアゴ・アティトランという村で2年間生活させてもらいました。
この村は、民族衣装のウィピルの刺繍が大変有名で、手作業から生まれる一つ一つの刺繍は、大変美しく、温もりがあります。
(↑サンティアゴ・アティトランの民族衣装。上に着ているウィピルの刺繍は、すべて手縫いで仕上げられています。)
中には、こんな刺繍をする人も!
漢字を民族衣装に取り込むというお茶目さ。伝統を大切にするマヤの人々ですが、こんな風に外の文化にもオープンである姿勢がすてきです。
この村の多くの女性は、家の中でこういった刺繍をして過ごしています。そのため、おうちにお邪魔すると、こんな光景をよく見ました。
写真の左側の女性は、村の中でも腕がよく、本当に美しい刺繍をするのです。彼女の作品がこちら。
なんともほれぼれしてしまう作品です…。
サンティアゴでは、刺繍の他にも、かわいいビーズ製品を手作りしている人もたくさんいます。
写真の女の子の手によって、作られているものは…。
こんなにおしゃれなブレスレッド!
ビーズ製のかわいいキーホルダーも作られています。
こういったビーズ製品は外国人観光客のお土産として、どこでも売られているのですが、私はずっとこの仕事をする女性は一体どれだけの収入があるのだろうと気になっていました。
そこで、このビーズのキーホルダーを作っている女性、アナさんに話を聞きました。(ちなみに、小学校を卒業していないアナさんはスペイン語が話せないので、友達に現地の言葉ツトゥヒル語で通訳してもらいながら教えてもらいました。)
例えば、こちらの鳥のキーホルダー。
12羽つくって実際の収入はQ25(1Q≒15円)ほどなので、1羽あたりおよそQ2(約30円)。2羽作るのに1時間程度かかるので、時給60円ということになります。
アナさんはこの仕事で生活に必要なお金をなんとか稼いでいるようでした。
こういった商品は、グアテマラに来る観光客に対して売られるため、コロナ禍で観光客の足が一切途絶えてしまった今、この仕事で収入を得ている人たちの生活はどうなってしまったのだろうと、考えずにはいられません。
今、感染者が急増しつつあるグアテマラ。
この先、明日食べるものを買うお金に困る人が、何万人、何十万人と出てくることが想像できます。そんな中、何もできない自分が情けなく思いましたが、今回そんな方々を助けるためのプロジェクトが立ち上がり、大変うれしく思います。プロジェクトの成功を、心より祈っています!グアテマラのこの温もりあるものの生産と、人々の笑顔が再び見られますように。
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グアテマラを、そしてそこに暮らす人々を応援したい!という方は、ぜひクラウドファンディングページ(日本語の説明あり)をのぞいてみてください。US5ドルからご寄付いただけます。
このnoteでは、この国に関わる様々な日本人による、魅力いっぱいのグアテマラ情報を発信しています。ブログリレーの他のエピソードはこちら↓
次回は、JICA(国際協力機構)のインターンとして現地で調査を行なったMitsさんが、グアテマラのコーヒー産業とその課題についてお話してくれます!
お楽しみに(^^)
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