機械警備誤報シリーズ〜赤外線センサー〜
赤外線センサーとは、赤外線を出す投光器から赤外線を受光する受光器の2つ一組で成り立つセンサーです。主な設置は、建物を囲うようにして敷地内に設置します。何らかの影響で受光器が赤外線を受光できなかった時に警報として基地局に信号を発します。赤外線センサーは誤報の多いセンサーです。では、どのような場合に赤外線センサーが反応してしまうのかを下記に記します。
投光器、又は受光器がずれている
赤外線センサーは、雨などに濡れて故障しないように、専用の箱の中に設置します。この箱自体を押したり引いたり、身体等が当たってしまうことにより箱自体がずれてしまうことがあります。センサーは箱の中で浮いているわけではありませんので、箱がずれればセンサーもずれます。こうなると、赤外線を受光できない状態になってしまう可能性があります。
又、車両が側を通り続けたことにより、地面の揺れが時間をかけてセンサー自体をずらしてしまうこともあります。
もし、赤外線センサーの箱が少しでもずれた場合は、その施設の方は警備会社にご一報下さい。
赤外線を遮るものならば何でも反応する
赤外線センサーは遮光すれば警報を発すると覚えて頂いて良いと思います。本来、人や車両の侵入を想定していますが、赤外線を遮光するものならば何でも反応します。犬や猫、植物、大雨、霧、雪など遮光し受光できなければ反応します。台風が来たり、氷点下で、箱の表面が凍結したり結露する時期は特に厄介です。
事例
事例をいくつか紹介します。あくまで例えです。
①駐車中に接触
車両をバックで駐車中に、誤って赤外線センサーに接触してしまうということもあるかも知れません。最悪の場合、粉砕してしまうことも。赤外線センサーからなるべく離れて駐車して頂くと良いと思います。
②草や枝が伸びた。又は揺れて遮光する
春から秋にかけて多いです。草刈りや枝の剪定を怠らない様気を付けてください。隣の敷地から伸びている植物を勝手に切ってしまうと、トラブルの元になりますので注意してください。隣の敷地から伸びてきた柿の木の枝を勝手に切るのは止めましょう。
③野生動物
もちろん動物でも反応します。鳥類はテグスを張ることで対策できます。警備会社と相談してみましょう。設置場所によっては猪でも反応しますので、猪避けの柵や金網があれば誤報対策になります。柵の根本を掘られるかも知れませんが。
④天候によるものは対策しづらい
強風によって飛ばされた物が遮光することもあります。天気予報を確認して頂いて、その都度物が飛ばない様にして頂くと、警備員が喜びます。
箱の表面に雪が付着したり、凍結、結露することがあります。警備会社である程度は対策できますが、完全にとはいきません。自然とはそれほど強大なものです。
⑤箱の中に虫が侵入する
箱を開けると虫がいた、これは警備員がお目にかかる背筋がゾッとする場面です。夏に多いです。草刈りを定期的に行なって頂くと、警備員の背筋と食欲が守られます。ただし、地面に赤外線等の配線がある場合がありますので、草刈りは慎重にお願いします。もし配線を切ってしまった場合は、警備会社にご一報下さい。
いかがでしたでしょうか。簡単な説明でしたが、赤外線センサーは敷地内に設置してあるので、その土地の影響を受けやすいセンサーです。センサー自体のあれこれは警備員が対策しますが、遮光している車両を持ち上げて避けることができないように、警備員では対処しづらいこともあります。警備会社とお客様が協力することによって、お客様の財産は守られていきます。ご協力をよろしくお願いします。