【CLE】ガーディアンズは今オフFA選手の補強をするのか
で終わらせるのはさすがにマズいので、ちゃんと書きます。
お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
オフが始まってから首脳陣の刷新を進めているガーディアンズですが、FA選手獲得の噂が誇張抜きに一切出ていません。ついにウィンターミーティングが始まってしまいましたが、どのポジションが必要か見ていきましょう。
補強ポイント
指名打者
ガーディアンズは2022年途中まではFranmil Reyesを、昨シーズンはトレードデッドラインまでJosh Bellを起用していましたが、2021年以降は誰を使ってもなかなか芳しい成績を残せていませんでした。そのため、直近2年はシーズン途中から主力野手の守備免除枠として使っていました。
今シーズンもチーム全体でのDHのスラッシュラインが.225(23位)/.278(30位)/.385(27位)と散々な結果に終わったので、テコ入れは急務でしょう。そろそろ受け身なDHの使い方から脱却するときです。
〜補強候補〜
大谷翔平:今季ア・リーグMVPにエドガー・マルティネス賞獲得と、打撃面では文句なしの成績を残す。また、2025年からエースとして復帰が可能なので、現エースであるShane Bieberの抜けた穴を埋められる。
J.D. Martínez:今シーズンドジャースでOPS.900近く残す。年齢面からフルタイムで使うことは考えられないが、彼の休養日には主力野手の守備免除として従来通りの使い方ができるので、チーム方針との相性も良い。
その他打てる人:ハードルは低いから来てね🥺
外野
DHと同じく打撃力不足、特にパワー面で困っているのが外野陣です。
今シーズンは、外野手のホームランがチーム全体で18本塁打という聞いたこともない記録を残しました(外野以外での出場時を除く)。大抵のチームは1人で超えられる数字ですよ???最多ホームランがSteven KwanにWill Brennanというパワーレスな打者の5本というのだから頭を抱えてしまいます。去年はÓscar Gonzálezが11本放ちましたが、今年は別人のような姿になってシナシナな打球を飛ばし続けたのも誤算でした(今オフにウェーバー経由でヤンキースに移籍)。
Kwanは平均以上の打撃に2年連続でGG賞を獲得した守備があるのでレギュラー確定ですが、他の3人は守備は良いものの一様に打撃に不安があります。外野手の打撃は長年悩まされている問題なので、そろそろ解決策を見つけたいところです。
〜補強候補〜
Cody Bellinger:今シーズンカブスでモデルチェンジをして復活。ハードヒットが減ったようだが、ガーディアンズの選手と比べたら全然OK。センターのMyles Strawをオフェンス面でアップグレードでき、Kwanをコンバートさせるリスクを回避できるのも良い。
Teoscar Hernández:打者地獄のT-Mobileアリーナでも今シーズン26本放った強打者。大量の三振がネックだが、コンタクト重視のチーム方針で強みを消さずに減らせるなら問題ない。
その他打てる人:守備の上手い選手は揃っているから打ってくれればいいよ🥺
その他のポジションについて(飛ばしていいよ)
その他のポジションは、以下の理由で補強がいらないと判断しました。
捕手:ルーキーのBo Naylorがメジャーへの適応を見せ、Christian Bethancourtのクレームで控えも盤石に。(12/1 Austin Hedges獲得でBethancourtはマーリンズへ)
一塁:Josh Naylorのコンバートに成功。今は一塁を守れるUTが多く、控えは問題なし。
二塁:Andrés Giménezが君臨。控えは大量にいる。
三塁:偉大なるJosé Ramírezが鎮座。
遊撃:Giménezの長期契約の影響で、たとえ欲しくてもプロスペクトの出場機会確保のために補強できない。
先発:Bieber、Triston McKenzieに加え、今年メジャーデビューしたトッププロスペクト3人が当確。
救援:昨シーズンの面子からEnyel De Los SantosがScott Barlowになっただけなので、人数は足りている。
本題:ガーディアンズはFA補強をするのか
冒頭のネタポスト作成にも繋がりますし、もはやこれを書くためにこのnoteを書いていたのですが、ここで断言します。
ガーディアンズはFAの目玉選手の補強をしません
ここまで書いた補強候補は全て儚い願望となってしまいました。大変悲しい…。根も葉もない大胆予想で衆目を集めたいわけではなく、これにはちゃんと出どころがあります。
ウィンターミーティング直前に、以下の記事が出ました。
ガーディアンズ番記者のZack Maisel記者が現地取材を元に書いた記事ですが、その中に以下の記述がありました。
現地まで行って得た情報ですから、信頼度は相当高いでしょう。フロントは、目玉のFA野手は天地がひっくり返りでもしないと獲得に動かないようです。
また、現時点でのペイロールは、トレードデッドラインで獲得即リリースしたJean Seguraの来シーズン年俸$8.5Mを含めて$94M程度となっています。先ほどのコメントと勘案すると、目玉選手は疎かメジャー契約で獲得することすらできないということになります。無理やり補強資金を捻出するなら、年俸調停で$12.2Mが予想されているBieberをトレードするくらいでしょう。Meisel記者の別記事では開幕時点で$85M程度になる想定だと書かれていましたが、トレードが成功する前提での金額だと思われます。
今シーズンは積極的なチケットのディスカウントセールを行ったおかげで観客動員数が昨年比41%増となり、収益は大幅に上がったはずでした。しかし、肝心のチーム成績が悪化したからか、オーナーは財布のヒモを緩めてくれませんでした。Terry Francona前監督政権で初の負け越しとなった、2021年オフ同様に寂しいオフを過ごすことになります。
最後に
今回は内容の少ない記事でしたが、オフシーズンが半ば終了したことを宣言する大きめな出来事でした。この球団はもうないものねだりすらさせてくれなくなりましたので、これからは他球団の補強を羨み、マイナーリーガーの成績を見ながら過ごすことになりました。奇しくも投稿日には、大谷翔平の移籍先を巡った狂想曲が奏でられていました。他球団の皆さん、是非ガーディアンズファンのオフを飽きさせないでくださいね?
MLB.COMのMandy Bell記者はもう少し補強ポイントがあると考えているので、そちらも読んでみてくださいね!