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白菜マンション今昔
中国東北部で街の中心部にもかかわらずマンションの入居者募集が始まらないと記事が伝えている。
辺境の地方都市ならいざ知らず、遼寧省大連でこうした状況だという。日本からの直行便もあり、日本人になじみのある都市のひとつだ。大連賓館(大和ホテル)に泊まったことはないが、その姿をよく覚えている。
「白菜マンション」「中国東北部」とあったので、私はてっきりマンション階段の踊り場に冬の間置いてある白菜の事だと思ってしまった。中国東北部といえば冬は零下10度、20度と凍える寒さとなる。ドアの外の階段は天然冷蔵庫。各階に白菜が山積みされていてひと冬分蓄えられていて少しずつ消費していくのだ。
だがちょっと考えれば記事の写真にある立派なマンションに、吹きっさらしの踊り場があるはずもない。
大連よりさらに北の黒竜江省鶴崗市では、21年末に事実上の財政破綻に陥り、不動産は暴落し「白菜のような価格でマンションを買える街」として一躍有名になったそうだ。
不動産バブルは日本を遥かにしのいでいたことだろう。
ということで、白菜マンションは、
昔→階段の踊り場に白菜山積み
今→白菜のような値段で買える
ということでした。
それにしても、妻実家ハルピンの(年代物の)マンション階段の白菜の量には圧倒されたっけ・・・。