見出し画像

静かな退職(Quiet quitting)

コロナにやられた年末年始。
会社員最後の1日は自室で籠ることになった。
そして年始。さえない年明けだが仕方がない。

さて気持ちを切り替えて、と思っていたら夕刊で「静かな退職」という記事が目についた。
こういうのを見ると、誰かいきいきとやりがいをもって働いている人はいるんだろうか、と思う。ダイジョブか、世界企業。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13DF70T10C23A1000000/
米国男性の労働、年16時間短く コロナで「静かな退職」 2023年1月16日日経夕刊

米国で新型コロナウイルス禍に伴い、仕事への熱意が低く最低限の仕事しかしない「静かな退職」ブームが広がっており、労働時間の短縮につながっているというのだ。25~39歳の男性が自発的に労働時間を年16時間減らした、とある。

「静かな退職(Quiet quitting)」は実際に仕事を辞めるわけではなく、必要最低限の業務はこなすものの、仕事への熱意が低く会社への帰属意識が薄くなる現象を指す。コロナ禍をきっかけにした働き方の意識の変化が背景にある。

日本経済新聞電子版 2023年1月16日

米ギャラップ社の調査によると、「エンゲージメント(会社への帰属意識)」が高く、仕事にも熱意のある会社員の割合は32%と、20年(36%)より低下した。同社は米労働者の少なくとも5割が「静かな退職者」にあたると指摘した。

半数が「やる気なし」ということか。熱意がなく、エンゲージメントが低いのはこれまで日本の「お家芸」だと思っていた。それは、下記のような記事をずいぶんと目にしてきたからだった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC182G00Y2A410C2000000/
働きがい改革、道半ばの日本 「仕事に熱意」6割届かず 2022年5月1日 日経

1人当たりの労働時間は2020年に16年比で100時間減るなど働きやすくなったものの、仕事に熱意を持ち会社に貢献したいと考える社員の割合は6割弱と世界最下位にとどまる。

日本経済新聞電子版 2022年5月1日

日本企業の会社員はやる気なしの世界トップレベルなのだ。

じゃあ自分はどうなんだよ。(うぐぐっ)

少なくとも手を抜いた覚えはなく、記事にあるような「必要最低限の業務はこなすものの、仕事への熱意が低く会社への帰属意識が薄くなる」といった心持ちではなかった。ただ、これはあくまでも自分が思っていたこと。

働き方改革だ、多様性だ、ワークライフバランスだと言われるが、グローバル企業の経営者は24時間、365日、喜々として働いている。もちろん自分はそっち側ではない。

となると、会社から見たら自分も「劣化したサラリーマン」だったのかもしれない。

(楽しかったけどなぁ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?