アイヌと日本の宝が集まるー蝦夷文化考古館(幕別町)[JOMOSEUM]
帯広の東隣の幕別町には、幕別町ふるさと歴史館ともう一つ考古資料館があります。それが、蝦夷文化考古館。アイヌ文化を保存するのが主目的ですが、縄文の遺物も少しあります。それも紹介しますが、アイヌの文化財に見るべきものがたくさんあるのでそちらも合わせて紹介したいと思います。
まず、縄文の遺物は土器片や大型の磨製石斧、石鏃などがありました。赤みがかった黒曜石に石槍なんかは珍しいのではないでしょうか。
この考古館は、この地域の白人コタンの指導者だった吉田菊太郎氏が昭和15年に北海道アイヌ文化保存協会を組織していら集めてきた文化財が集まっているそうで、アイヌの人々が持っていたさまざまな文化財が集まっています。
中でも一室が割かれている見事な品がアツシ(アットゥシ)やチヂリなどの織物です。今ではつくれる人がほとんどいない伝統的な織り方で作られたもので、手にとって細部まで見ることができます。
展示室の方には、アイヌの伝統的な飾りであるタマサイや大型の漆器類が見事です。
特に漆器は大名クラスの持ち物が集結しているそうで、本州でもこれだけの品がまとまって残っているところはなかなかないとのこと。縄文でもなく、アイヌでもなく、江戸や室町の研究をしている人も見に来るそうです。
伝統的な入れ墨を施したアイヌの人たちの写真も興味深いものがありました。
厳密には縄文スポットではないですが、ぜひ行ってみてください。
蝦夷文化考古館(HP)
住所:中川郡幕別町字千住114番地の1
開館時間:10時~16時(火曜、年末年始休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:帯広駅または幕別駅からバス(1日6-10本、十勝バス帯広陸別線)で帯広駅から35分、幕別駅から10分、幕別考古館前から徒歩4分。
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