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火焔土器様式の世界はかくも広大なものかとー馬高縄文館[JOMOSEUM]
縄文のアイコンであり、国宝でもあり、岡本太郎が再発見したことでも知られる火焔型土器。ここから縄文の世界に魅了された人も多いであろう火焔型土器。その火焔型土器がおそらく日本一多く展示されているであろう場所が馬高縄文館です。
馬高縄文館があるのは、初めて発見された火焔型土器である「火焔土器」の出土地である馬高・三十稲場遺跡、出土地で大量の土器を見ることができるのです。
信濃川下流域では広範囲で火焔型土器が出土していますが、展示されている数はここが一番多いのではないかと思います。
こちらが「火焔土器」
馬高・三十稲場遺跡の出土品は火焔土器も含め一括で国の重要文化財指定されているので、重文がごろごろあります。これもそれも火焔。
そして、火焔型土器と並行して存在するこの地域特有の土器が王冠型土器もその中に。
圧倒的な数の火焔型土器と王冠型土器。
そして、火焔型と王冠型を含む火焔土器様式には、異なる特徴を持ったグループもあり、それらが整理されて展示されています。
火焔土器様式については、ここにくればすべてわかる!くらいの勢いです。
そして、もう一つの目玉はミス馬高、火焔型土器と同時期の大型の土偶です。
土偶は他にもありますが、完形のものや大型のものはなさそうです。
さらにここは、三十稲場遺跡という馬高のあとの時代の遺跡でもあり、三十稲場式という土器が出ています。なんかすごいです。
見どころと物量が多すぎて、一気に見るのは難しいくらい。途中で休憩を挟んでじっくり見たほうがいいでしょう。土器片や石器も見逃せませんから。
馬高縄文館(HP)
住所:長岡市関原町1-3060-1
開館時間:9時~17時(月曜休館)
入館料:200円
撮影:可
アクセス:長岡駅からバス、関原南から徒歩5分。
縄文の遺物が見られる博物館・郷土資料館情報はこちら。
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