北日本最古の土偶と早期の土器と朱漆塗土器ー三沢市歴史民俗資料館[JOMOSEUM]
青森県三沢市といえば三沢基地ですが、基地や空港のある舌状台地と平地で構成されています。縄文時代は小川原湖が入江になっていて半島担っていたと考えられています。
海岸段丘状ということで、貝塚遺跡が分布し、旧石器時代から人の営みが見られ、縄文時代早期の遺跡も多くあるようです。資料館にも、北日本最古と考えられる縄文早期の約9000年前の土偶が展示されています。肩の部分に刺突文と朱がみえます。
同時期の早期の土器も多く並んでいて、特にきれいな貝殻文土器を多く見ることができます。
野口貝塚という早期から晩期まで続いた遺跡も小川原湖のそばにあり、こちらの遺物では晩期のものが「野口コレクション」としてまとめて展示してあります。
中では遮光器土偶と朱漆塗土器が目を引きました。八戸や野辺地でも漆製品が出土していて、この地域の漆文化は相当高レベルなものでかつかなりの量の漆を栽培していたと考えられます。
あと珍しいところでは米軍基地で出土したらしい遺物が寄贈されているのも面白く、なんだかわからない動物形土製品もありました。
三沢市歴史民俗資料館(HP)
住所:三沢市大字三沢淋代平116-2955
開館時間:9時~17時(月曜休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:三沢駅からバス、根井から徒歩約30分。
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