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豊富な黒曜石で作られた異形石器ー音更ふるさと資料館[JOMOSEUM]
帯広市の北隣りの音更町は大雪山から流れる音更川沿いに牧場が広がる酪農の町です。上流に黒曜石の産地がある音更川では、今も川岸で黒曜石が拾えるそうです。
そんな音更町の資料館は、生涯学習センターのリニューアルに伴い、郷土資料室から「ふるさと資料館」と名前を変えきれいに整備されました。資料の量はそれほど増えていませんが、キャプションや解説パネルが増えてわかりやすくなりました。
黒曜石の産地だけあって石器類は豊富です。旧石器時代の細石刃に始まり、たくさんの石鏃、石槍、石斧などがびしっと並んでいます。
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さまざまな異形石器が出ているのがこの地域の特色でしょうか。客ションでは「ペンダント?」と書いてありますが、黒曜石が豊富なだけに、道具を作ったあまりや失敗した欠片を装飾品に加工したのかもしれませんね。
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土器は、早期の暁式や東釧路式、中期から後期の北筒式、晩期の幣舞式と道東に典型的な土器が少しずつですが並んでいます。道東の土器は素朴で実用的な印象があります。
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続縄文や擦文の土器と解説も少しあり、その後のアイヌの展示にスムーズに繋がるようになっています。リニューアル前よりアイヌ関係の展示が充実したようで、かなり見どころが増えた印象でした。
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近代以降の展示も含めて、十勝平野は旧石器時代から人が暮らし続けてきた土地だということがよく分かる資料館でした。リニューアルして非常に見やすくなったのでざひ訪れてください。
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音更町ふるさと資料室(HP)
住所:河東郡音更町希望が丘1番地
開館時間:9時~17時(水曜休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:帯広駅からバス(1時間1本、拓殖バス緑陽台・雄飛が丘団地線)で25分、サンドームおとふけから徒歩1分。
縄文の遺物が見られる博物館・郷土資料館情報はこちら
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