世界最古?の土器と切断蓋付土器と帆立貝の墓ー東北町歴史民俗資料館[JOMOSEUM]
青森県東北町は下北半島の根っこにあり、小川原湖に面した低地と丘陵地からなるかなり広い町です。世界遺産の二ツ森貝塚はお隣の七戸町にあり、小川原湖は縄文時代には入江になっていて、東北町にも貝塚が分布していたと考えられています。
縄文時代の遺跡も多く、珍しい遺物も出ているようです。日本最古で世界でも最古級の土器といえば、同じ青森県の大平山元遺跡から出土した約16000年前の土器ですが、こちらにはさらに古い約17000年前のものとされる土器が展示されていました。
放射性炭素年代測定法でも大平山元遺跡のものより古いことがわかり、世界最古の土器の可能性が高まりました。なのに、全然知られてませんね。不思議です。
他に珍しいものとして壺型の土器を焼成前に切断し、焼いたあとに中にものを入れて接着した土器というのがありました。わざわざそこまでして密閉したいものとは何だったのでしょうか。
また、帆立貝を敷き詰めて帆立貝で蓋をしたお墓も出ているそうです。帆立貝はアルカリ性ですから、骨が残ったものと思われます。
その他の土器は円筒式土器が中心で、人の顔っぽい把手つきのものもありました。
土偶は板状土偶っぽい破片などがいくつか。
ちょっと変わった感じの展示の資料館でしたが、珍しいものはあるので興味深くはありました。
東北町歴史民俗資料館(HP)
住所:上北郡東北町大字上野字上野191-30
開館時間:9時~16時(火曜、祝日休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:上北町駅から徒歩18分
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