国宝の中空土偶を見て縄文の最大の魅力は“自由”だと気づく
縄文について書く2回目にして、1つの土偶に1回分を費やしてみたいと思います。その土偶は、今まさにトーハクでやっている縄文展にもやってきている、函館市(旧南茅部町)で出土した「茅空(かっくう)」こと国宝の中空土偶(函館市著保内野遺跡出土、縄文後期後半)。
タイトルに縄文の最大の魅力は「自由」だと書きましたが、これは縄文時代の人たちが自由だったということではなくて(そうかも知れないけれど)、現代の私達が自由に見ることができるし、解釈することができるし、言い方は悪けれど「使う」こ