とある営業マンの話
※写真はイメージです。
これは数年前、僕が転職期間の時にレンタカー屋さんでアルバイトしていた時の話です。
その日他店舗にヘルプで入っていた僕に出された指示は、社員のSさんと一緒にレンタカーの定期点検の引き上げに行ってくれというものでした。
Sさんに案内されながら行った横浜市内の某ドイツ車系メーカーのディーラーに入ると1人の営業マンが名刺を渡してきます。
‘いつもお世話になっておりますー担当のAでございます’
という営業マンにはありがちなフレーズだから僕は驚きました。
僕が働いていたレンタカー屋はそのディーラーによく修理代車として車を貸し出していて、使ってくれてありがとう。とお礼のような形で車検や修理を依頼している‘持ちつ持たれつ’の関係であり雑に言うと僕らはただの業者です。
僕が所属していた管轄の都内にディーラーに点検を出しても所詮業者なのでものすごく雑に扱われます。
ほぼ放置だし受付の女性も業者の僕らには愛想が悪いです。
そんな中今回のAさんはセールストークとも違う親交を深める為の世間話をしてきました。
内容は出身はどこですか〜?など一般的なトークでしたが点検に出した車が出てくる5分くらいの間に打ち解け、AさんとSさんは家が近かった事もありAさんが‘近くでSさんが直帰になったらボクが車で送ってきますよ〜’とまで言っているではありませんか。
当日僕はバリバリの営業畑にいて‘自分から買いたくなる人’を目指して試行錯誤していた時でもあったので、この一連のやりとりが相当衝撃的で、そのディーラーの車は興味がありませんでしたがこの人から車を買いたい!!と心から思うほどの営業マンでした。
転職先が決まりそのバイトはすぐに辞めてしまったのであれからAさんにお会いする事はありませんでしたがAさん以上の営業マンには出会った事がありません。
これは完全に僕の予想ですがAさんはあっという間にに成果を出して出世し続けている事だと思います。
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