ふところの深さが、 新宿の素晴らしさ
「新宿クリエイターズ・フェスタ」
新宿区では、歌舞伎町を誰もが安心して楽しめる文化的なまちにしようと、2005 年から「歌舞伎町ルネッサンス」として様々な取り組みを行ってきた。成果は徐々に生まれ、大久保公園をスポーツやイベントに活用できるスペースとしてリニューアルしたり、2015年はゴジラが頭を出した「新宿東宝ビル」も完成し、新しい人の流れも生まれた。
そして2011年歌舞伎町で学生のアートイベントとして始まり、著名アーティストを含む多くのクリエイターが参加するものに発展してきたのが「新宿クリエイターズ・フェスタ」。
子どもから学生、アーティストまで
西新宿エリアも含め、8月上旬から10月上旬の約2ヶ月間、新宿駅周辺の
各所でアート作品を楽しむことができ、子どもたちのためのアートイベントも多数行われる。2015年は102万人が訪れた。専門のプロデューサー任せにするのではなく、区の職員たちがアーティストたちと話し合って、作品を設置していく手づくり感も特徴。
「アーティストたちの発想には本当に驚かされます。最初はどう接したらいいかと考えたけど、わからないときは、自分にはわかりませんって普通に言えるようになった(笑)」(藤林さん)。「新宿というまちと同じで、このイベントも間口が広くて、子どもから学生、アーティストまで多様。このふところの深さが新宿です」( 菊島さん)。「人や団体をつなぐ接点になって、ここからまた新しい何かが生まれてくる」(野坂さん)。
海外からの観光客にも新宿は大人気の街。まだまだ面白くなりそうだ。
新宿クリエイターズ・フェスタ
日時:2020年は新型コロナウィルス感染症の影響から開催見送り
場所:新宿駅周辺の公共の空間・施設、民間施設等
今回インタビューに答えてくれたヒト
新宿クリエイターズ・フェスタ 実行委員会
菊島 茂雄 さん (左下)
藤林 文男 さん (中下)
野坂 篤史 さん (右下)
※このインタビュー記事は2016年にGTFガイドブックに掲載したものを加筆修正しました
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