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「本質は何か?」というステップの重要性(クランボルツのALACTモデルから)

前回からクランボルツ教授によるALACTモデルについて触れています。

今回は「本質は何か?」という部分について言及しておきたいと思います。前回は「思い出す」ということを丁寧にやることがまず重要である、ということをお伝えしましたが、それと同時に今回の「本質は何か?」という問いを真摯に考えることの重要性にも踏み込んでおきます。

「本質」を捉えないと同じ過ちを繰り返す

さて、私が何かミスをおかした、としましょう。

当然ながら「そのミスを今後はしないようにしないと!」と思います。

それだけで、本当に今後同じようなミスをしない、ということが達成できるでしょうか?

これは正直不安なことです。

誰しも過ちを繰り返したくない、と考えているはずなのに世の中にはこんなにも過ちが満ちています。

ミスだけではありません。そういったことは数多くあります。

「ついカッとなって怒ってしまった」

「いらない一言を言ってしまった」

そんなこともあるかと思います。ここでその行動や感情の反応が出てきたということの原因を考えていかないと、結局結論は表層的になります。

「怒らないようにしよう」

「そういったことは言わないようにしよう」

今後は気をつけます、そんな振り返りと反省をしても、それが実践できるか、といえば難しいのではないでしょうか。

「本質は何か?」

なぜそうなったのか?そういった自体になった本質部分には何があるのか?と言う部分に掘り下げて考えてみましょう。

例えば「ついカッとなってしまった」というのは一体何が原因なのか、

自分のどういったところが影響しているのか、

どういったシチュエーションで、

相手のどんな行動がひっかかったのか、

自分の言葉でその感情をより説明するとどうなるだろうか、

同じような怒りは今までになかっただろうか・・・

などなど。

そういったところから、何がその感情や行動の引き金になったのか、ということに触れることが、今後への教訓にもなってきます。

もし一人でその掘り下げが難しい場合には、コーチをつけるなどしてみるのが近道になるかもしれません。


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ハーケン(林 健太郎)
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