見出し画像

ライブの思い出 ブレッカー・ブラザーズ

ホーンセクションマニアのツボ

人気シリーズ www(?)の過去ライブレポートに、「ブレッカー・ブラザーズ」登場です。
兄でトランペットのランディと弟でテナーサックスのマイケルから成る兄弟フュージョンバンドです。

1981年5月9日、新宿厚生年金会館へ聴きに行ってます。
例によってもう、日にち等は覚えていなかったのでWebを検索して確認しています。

ブレッカー・ブラザーズと言えば、ファーストアルバムの衝撃は今でも忘れられません。

画像1

スゲー奴らが出てきたとの噂を、某大学ジャズ研ベース弾きの友人から聞きつけまして、LPを手に入れるやいなや、すぐさまカセットテープに録音し、当時発売間もないウォークマンに放り込んでとにかくずーっとこればっかり聴いていました。

いきなり初っぱなの曲(Some Skunk Funk)のテーマが凄くってぶっ飛んだのを思い出します。
妙にクセになるつんのめりそうなタメの後のビシッとしたキメの連続。

デイヴィッド・サンボーンが加わった3管編成のホーンセクションが一糸乱れぬアンサンブルで疾走します。
しかもサラッとやってしまうんだからシビレますよね。

加えて独特の中毒性のあるサウンドが、ツボにハマりまくりでした。

サウンドの決め手になっているのはデイヴィッド・サンボーンの独特の”泣き”のアルトサックスであることは明白です。
(ここは異論は認めませんよwww)

その頃、アルトサックスを下手の横好きで吹いていたわたくし、サンボーンに心酔するあまり彼のマウスピースがブリルハートのメタル5☆だと解ると、音の秘訣を探ろう等と言い訳をしながら(実は単なるオタク)すぐさま買いに走ったのを思い出します。

あちこち回って渋谷のYAMAHAで見つけ、なけなしの小遣いをはたいたところまでは良かったんですが。。。結果、トーシローが吹けるような代物では無く泣きを見ることになりました。

サンボーンが、ブレッカー・ブラザーズに在籍したのはセカンドアルバムまででしたので、サンボーンファンの本音をいいますとそれ以降のブレッカー・ブラザーズは、さほど熱心なファンでは無くなっていました。

マイケル・ブレッカーがいたじゃないかとおっしゃりたい気持ちは良く分かります。たしかに当代随一のテナーサックス吹きと評価の高かったお方ですが。。。嫌いな訳ではないです。。。好みの問題でして。

私が、ライブを聴きに行った当時は既に兄弟2管バンドになってからでしたので、若干テンション抑え気味に出かけたライブでした。

で、メンバー等、当時の様子をWebで確認していてちょっとびっくりしたのは、ギターがバリー・フィナティーのピンチヒッターで渡辺香津美だった事。
すっかり記憶から抜け落ちておりました。

5分くらい天井を見つめて目をぱちくりした後、やっと少し記憶が戻って来ました。

逆に、ベースのマーカス・ミラーだけははっきり覚えていました。
まだ、若手でしたが凄くしっかりとしたベースで好印象でした。
晩年のマイルス・デイヴィスが頼りにしたベーシストでしたよね。
今やプロデューサーとしても活躍していますが時の経つのは早いですね。

その他、ライブの印象はマイケル・ブレッカーはやっぱりバカテクで凄かったですし、興奮して聴いたのを思い出します。
やっぱりライブで聴かないとわからないことが色々あります。
惜しい人を亡くしました。

フュージョン界の先駆者で賛否両論あったバンドです。
後追いでなんだかんだ言うのは容易いですが、この時代にJAZZとロックとファンクの融合という先端サウンドを超絶テクで聴かせたブレッカー・ブラザーズはやっぱりエライと改めて思います。

帰りに物販で買ったロゴ入りTシャツ何処に行ったかな。

いいなと思ったら応援しよう!