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カヤの責任-超人観について

カヤは結局何がしたかったのだろうか。答えは、「超人になってキヴォトスを正常化する」になるのだろう。 しかし、カヤの「超人」とは一体なんだろうか。この問いに答えることができないなら、結局カヤの目的はわからないのだが、これがはっきりしない。数少ない明白な点は、カヤにとって連邦生徒会長と超人が等号で結ばれていることだ。そこで、カヤが「責任」をどのように捉えているかという観点から、カヤの目的について論じたいと思う。 なお、私個人としては、カルバノグ2章はホッブズのリヴァイアサンとスピ

    • トリニティ総合学園の法制度に関する一考察

      序文まず、何よりも与吉氏にお礼したいと思います。 与吉氏の魅力的な論考が私を刺激し、また私に本論執筆の勇気を与えてくれました。 与吉氏のキヴォトス独自の法理論の存在の示唆及びその内容の推測はとても魅力的な議論でした。 特に、遡及的二重モラルラックという結論は興味深いものです。 また、倫理学に関する概略の部分も、多くの示唆を得ました。 ここでは、トリニティがコモン・ローを採用しているのでないかという仮説を提唱し、その帰結について論じます。 3月20日追記 なお本論は、与吉

    カヤの責任-超人観について