カイル・ケラー
本マガジンでは初めての外国人選手だ。しかし、阪神タイガースに所属したことがある外国人投手としては、オルセンに次いでふたりめだ。
2022年の来日当初に見られたように、キレがない状態だと得意であるはずのカーブに落差が出ず、どうにもならなくなってしまう。
それでも、2022年の開幕当初にクローザー失格の烙印を押された後、二軍での再調整を経てキレを取り戻し、フォークを習得したことで投球の幅も広がって見違える活躍であったのは記憶に新しい。
2022年、開幕当初からクローザーに抜擢するのではなく、もう少しガマンして二軍調整させていたら、通年ではもっと活躍したのではないかと思いつつ、二軍降格がなければフォークの習得もなかったかもとも思うと、すべては「タイミング」なのだろう。
苦労しただろうから、日本一の瞬間にもいてほしかった。ジャイアンツでどんな活躍を見せるのか、楽しみである。
勝手ながら、個人的には「僅差のビハインドで踏みとどまりたい、同点〜逆転につなげたい」といった場面で重宝されるのではないかと予想しているが、果たして。