角富士夫
物心ついてプロ野球に興味を持って以降、いつの時代にも「どこから見てもサラリーマン」といった風情の選手が、12球団の中で何人かいたものだ。そのひとりが、ヤクルトスワローズ一筋の、角富士夫。
バッターボックスで構える姿が、サードを守るその姿が、とてもプロ野球選手には見えなかった。失礼ながら、サラリーマンが草野球をしているように見えてしまう。
でもサードの守備は堅実だし、意外と(と言っては失礼だが)打つし、バントも上手い。レオン、ホーナー、デシンセイ、一茂、広澤(一時期サードだった)、ハウエルなど、思い返すといろいろな選手がサードのポジションを脅かすのだが、結局のところは角にもそれなりの出番が与えられるのが、面白い。
ちなみに、選手会離脱騒動のときのヤクルトの選手会長でもあり、その印象も強い。