関川浩一
阪神タイガースの期待の若手や実力ある中堅が、あっと驚くようなトレードで移籍する——阪神タイガースは、トレードに積極的なイメージがある。田淵や江夏といった私がリアルタイムで阪神時代を知らない選手はもちろん、吉竹が西武に移籍した時も子供ながらにショックだったし、大野や野田も残念に思った。
そして、関川だ。
投打 右投左打
身長／体重 178cm／75kg
生年月日 1969年4月1日
経歴 桐蔭学園高 - 駒沢大
ドラフト 1990年ドラフト2位
関川・久慈と、大豊・矢野。決して釣り合っていないとは言わない。大豊は阪神でよくやったと思うし、矢野があんなに長く活躍すると予想した人も少ないはずだ。でも、タテジマのユニフォームを着た関川と久慈を、もっともっと見ていたかった。
正捕手を山田にするのか関川にするのか……関川は盗塁阻止率が低いと言われ、実際に低い（ちなみに村田真一より低い）、外野手に回されたりもした。でも、山田が打たないとまた関川が捕手に戻る。
そうやって、気がつけば便利屋のようになっていた関川が、中日ドラゴンズに移籍して外野手に専念し、3割を打ってリーグ優勝も経験するのだから、わからないもの。気がつけば、テレビに向かい、名古屋ドームで躍動する関川と久慈を応援している自分がいた。