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【止められるか】台湾化する九州・熊本
ブルームバーグで、米国から「中国人民解放軍に所有、または管理されている企業」として名指しされる中国大手フェアーウェイの半導体供給網の整備に協力していたと報じられた崇越グループ。この企業はTSMCと深い関係にあることが知られる企業であるが、既に熊本県の大津町に進出し、拠点を築いている。
崇越グループのトップの発言に見え隠れする台湾の思惑
2023年のNHKのインタビューに対する崇越グループのトップの発言は、以下の通りであり、熊本県はその通りに動いているような節が見えるのだ。
崇越グループのトップ郭智輝会長の発言と、台湾化する熊本
① 郭智輝会長「(日本には)専門人材がいない」
引用:「(前略)工場は結構自動化しているから、それほど人は使わないが、それでもやはり人はいる。だからエンジニアをとれないと非常に困る。もし人がとれないならば、我々の投資方針も変わる。(熊本の行政が)協力しないと大変だ。せっかくこういうチャンスが出ているんだから。もっといいエンジニアに移住してもらって働くとか。国際人材、外国のエリートが熊本に集中したほうがいい」
→熊本県は外国人受け入れ住居などインフラの整備
→TSMCが欲しいのは「日本の安い労働力」と報じられる
② 郭智輝会長「台湾駐在員の教育環境や生活環境を整備せよ」
引用:「台湾から来る駐在員が家族と一緒にきたら、教育が大変です。インターナショナルスクールの小学校とか中学校が必要。外国人は単身赴任が少ない。生活条件を国際化してもらいたい。そうすれば、自然と優秀な国際人材が集まる」
→台湾人の子供たちのためのインターナショナルスクールを開校
→台湾タウンを作る計画
→自治基本条例の改正で「外国人も市民」と条文中に定義することを画策(反対多数により今のところ断念)
③ 郭会長「これからは台湾が日本に進出する」
引用:「今までは日本の企業が台湾に進出してきたが、これからは台湾の企業が日本に進出していく」
→台湾企業、ざっと600社が九州・熊本進出を検討
日経新聞によると、TSMCの進出に伴ってざっと600社の台湾企業が熊本や九州内に進出を検討していると言われている。TSMCは今うまく回っている半導体製造の供給網をそのまま熊本に持ってくると言われており、いままでTSMCと取引をしたことのない日本企業の入る隙はないともいわれている。台湾企業は既存の日本企業の合併・買収をすることも示唆されている。
つまり、九州が台湾化することになる。
TSMCには現在決まっているだけで、合計1兆4000億円の血税が注ぎ込まれ、土地を買われ、熊本県は条例まで改正(環境アセスメントの要件を緩和)しているが、日本企業が海外に進出する際に相手国から莫大な補助金をもらったり、土地を大量購入したり、法律まで変えさせた話は聞いたことがない。
日台友好というのは、互いのルールや領域を尊重し、その中でwin-winの関係の中でこそ成立するものである。台湾から大量の企業と人が流れ込み、土地や農地を大量購入し、既存の日本企業を合併・買収し、地価や家賃が上がることでもともとその土地にいた商店や人を追い出し、条例まで変えさせることは、もはや友好やビジネスの枠を超えたインベージョンと言っても良いのではないだろうか。
このままでは九州・熊本が日本人の街で無くなる日が刻一刻と近づいていると、恐怖を感じる。