94年生まれインターネット育ち

最近読書ブームが自分の中で来ていて(数年周期で来る)、なんだか文章が書きたくなったのでなんと4年ぶりにnoteを開いた。

先日、話題の『なぜ働いていると本を読めなくなるのか』を読んで、とても興味深かった。読書はノイズ、確かにそうかもしれない。可処分時間が少ない私たちはどうしてもノイズの削ぎ落とされた情報を求めてしまいがちだけど、そうじゃない部分を楽しめる余裕を持ちたいものだ。

そして著者の三宅香帆さん、なんと同い年。すごい。今日、そんな三宅さんがやっているyoutube「三宅書店」で、まさに世代ドンピシャの面白い話をしていた。
テーマは「平成インターネットについて語ろう」。

序盤から「ふみコミュ」というワードが出て来て一気に色んな思い出が蘇った。
多分私たち世代にとってインターネットは、おもしろフラッシュ動画を見たり、掲示板で交流するところからスタートした。

小学生の頃は、放課後に家のパソコンで友達とフラッシュ動画を見た。「赤い部屋」のようなホラーや、2chのモナーなどのキャラクターが出て来るもの、空耳ソング、ドラえもんやサザエさんなどの国民的アニメや当時の政治家をいじってるものなどとにかく飽きなかった。
フラッシュゲームの「逆転裁判」も面白かったし、その時はラーメンズのネタとは知らなかった「千葉!滋賀!佐賀!」も何度も見た。
その後ゲームもするようになり、WWAというRPGゲームや脱出ゲームにハマったり、友達とハンゲームのアバターに課金して怒られたこともあった。
「検索してはいけないワード」が流行ったのもその頃だっただろうか?
あと掲示板に書き込みは私はあんまりしていなかったけど、なんか学校ごとの裏掲示板みたいなのがあった気がする。

中学生になるとケータイを持つようになった。かわいい待ち受け画像を探して、色んなサイトを巡った。
カナヘイのイラストになんかいい感じの言葉が書いてあるのとか、好きなアーティストの写真に歌詞が書いてある歌詞画とか。
中学に入ってからはいわゆる邦ロック、BUMPや東京事変が好きになったけど、リアルの周囲には邦ロック好きはほぼいなかったので待ち受けにはしにくかった。
あと待ち受け画像のジャンルに古着系とかパステル系というのがあって、zipperのモデルさんとかケアベアとか外国のキャラが使われがちだった。そういう画像を集めては赤外線通信で友達と交換していた。小学生の頃やってたシール交換みたいに。(余談だがバカリズム脚本のドラマ『ブラッシュアップライフ』を見た時、シール交換のくだりがめちゃ解像度高いなと思った。)

創作サイトを見るのも好きで、『堀さんと宮村くん』みたいなweb漫画や、二次創作の小説も読んでいた。
友達にポケモン擬人化イラストを描く子やテニプリの夢小説を書く子がいたりして、自分でもなにかやってみたいなーとは思っていたものの、飽き性なこともあってどハマりするコンテンツもなく、結局やらずじまいだった。
でも三宅さんの話を聞いて、ああ読書ブログとかやってみたかったかもと今さらながら思った。
とはいえ今もなんだかんだweb関係の仕事をしており、やはり自分はインターネットが好きで、あの頃の延長線上にいるなと感じる。

中学2、3年の頃は急にお笑いにハマって、youtubeだかニコニコ動画だかで渋谷無限大ホールのライブをよく見ていた。ピースとか平成ノブシコブシとかが若手として出ていた頃で、私はチーモンチョーチュウが好きだった。マヂカルラブリーもその頃に知って好きだったし、野田くんのブログもたまに見ていた(古参アピール)。

その後はニコニコ動画やSNSが発達して、個人サイトというのは徐々になくなっていった。昔からインターネットに慣れ親しんでいた人達は、きっとそれを寂しく思っただろう。
好きだったサイトが閉鎖された悲しみ。インターネット老人会とか懐古厨とか言われるけど。

youtubeのオモコロやバキ童チャンネルを観ていて、あの頃の混沌としたインターネットを話をしてくれると懐かしくて嬉しい。

色んなかわいい待ち受け画像を作っていた人や凝った個人サイトを作っていた人、創作も本当に面白いものがいっぱいあったし、あの方々は今一体どこで何をしているのかとても気になる。
個人サイトはもう見れなくなってしまったけれど、あの才能はきっと今もどこかで誰かをワクワクさせているんじゃないかなあと思った。

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