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もしも〇〇がGISを使えたら…【第0回】そもそもGIS(地図情報システム)って何?

はじめまして。
技研商事インターナショナル・アライアンスビジネス部の池畑です。

この7月に他業種から転職してきたばかりですが、「ブログをはじめるから何か書いてみて」といきなり自由度の高いパスをもらってしまいました。

せっかくなら、これまでGIS(地図情報システム)にふれたことがない方にとっても、発見やヒントになるようなことを書きたいもの。

とはいえ、まだまだGISの知識も経験も少ない私が書けることと言ったら、初心者ならではのフレッシュな感覚で「へぇ!」「面白い!」「使える!」と感じたことをみなさまにご紹介することくらいでしょうか。

ここは割り切って、持ち前の妄想力や趣味の歴史ネタも混ぜつつ(混ぜるな危険?)、一風変わった切り口で、楽しみながら紹介していければと思います。

ということで、本ブログでは「もしも〇〇がGISを使えたら」と題して、毎回異なるキャラクター(歴史上の人物、動物、無生物、架空の存在…etc.)に登場してもらい、「もしもGISを使えたら一体どんなことができてしまうのか…⁉」という視点で、実際にGISを使って分析してみたいと思います。
名付けて、「ロールプレイング分析」?

みなさまにも「へぇ!」「面白い!」「使える!」と感じていただいたり、GIS(特に位置情報分析システム)への理解を深め、活用するヒントとなりましたら幸いです。

今回は第0回ということで、前段として「そもそもGISって何?」というところからお話をはじめてまいります。

以下、本日のメニューです。

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1. 最近「人流データ」ってよく聞くけれど…

コロナ以降、「人流データ」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

「リモートワークが増えた結果、都心への通勤者が〇〇%減少」
「今年の花火大会には〇〇人が集まった。来訪が最も多かった地域は…」
「外国人観光客が特に増えている観光スポットや、国ごとの傾向や変化は…」

などなど、いずれも「人流データ」の分析に基づく情報と言えます。

実際に、テクノロジーの向上や各種デバイスの普及により位置情報データの取得がより簡単に、より精緻に、より膨大な量を扱えるようになった結果、人流データの使い勝手、利用価値はどんどんと高まっています。

特にコロナ禍、インバウンド増加など、商環境が大きく変化する中で、その重要性は無視できないものとなっているのです。

ここで言う「人流データ」とは、人が、いつ、どこに、どれくらいいるのか?を捉えたデータのことで、スマホのGPS情報、交通機関の利用情報など、様々な位置情報データが元になっています。

それらを分析し、表やグラフ、地図などにわかりやすくビジュアル化することで、よりクリアに傾向や実態を把握することが可能になります。

では、いったいどのようにして、位置情報データを集計し、分析し、ビジュアル化しているのでしょうか?

ここで、GISの登場です。

2. そもそも「GIS」とは何か?

GISとは、Geographic Information System(地理情報システム)の略称です。

地理的な位置情報をデータベース化し、それを地図やグラフィックスとして視覚的に表示したり、分析したりするためのツールです。

目的によって様々なタイプのGISが存在しますが、当社(技研商事インターナショナル)では主に商圏分析やエリアマーケティングに特化したGISを開発・提供しています。

その中でも特に、人流データの元となる人々の位置情報データを収集・分析するのに使われているのが、位置情報分析機能を持ったGISです。
当社のGISでは、「KDDI Location Analyzer」がそのひとつです。

位置情報分析は、観光振興、災害対策など様々なシーンで活用されているのですが、実は特にビジネスにおいても非常に役に立つのです。

【補足】一般的には「地理情報システム」と訳されることの多いGISですか、当社ではより日常生活や経済活動に即した情報を提供しているため、より馴染みのある「地図情報システム」という表記を採用しています。以降、本ブログでは「地図情報システム」という表記で統一します。

3. 位置情報分析で何がわかるの?

位置情報分析では、ものすごくおおざっぱにいうと、

・いつ、どこから、どこにどれくらい人が来ているのか?(場所、時間)
・どんな人が来ているのか?(性別、年代などの属性)

を把握し、分析することができます。

またデータの取得方法、データの持つ内容、データ分析結果の見せ方には様々な方法があります。

・データの取得方法:GPS(スマホなど)、基地局、ビーコンなど
・データの持つ内容:性別、年代、年収、購買履歴、Web閲覧履歴など
・分析結果の見せ方:数値、グラフ、マッピングなど

ここで重要なGPS位置情報データの特徴として、
一つのモノサシで、定量的にズバッと分析できる」点が挙げられます。

たとえば、これまでは調査会社に発注をしたり、自分たちの肌感覚や目視だけに頼っていた来訪・人流の動向把握が、位置情報データを使うことで、好きな場所を、好きなタイミングで、パっと調べることができてしまいます。

そして自分たちの施設や周辺エリア以外でも同様に集計・分析が可能なため、競合施設などとフラットに比較しながら分析できてしまうのです。

施設の規模や、関わる人、取引先が多くなればなるほど、より客観的なデータが必要となってきますが、そんな時こそ、「KDDI Location Analyzer」が活躍するのです。

KDDI Location Analyzer サービスサイトより

4. まとめ

ということで、今回は、なぜ人流データや位置情報分析の重要性が高まっているのか? そもそもどのようなものなのか? 簡単にご紹介いたしました。

<本日のまとめ>
◆人流データ(位置情報データ)の重要性、利用価値は年々高まっている。
◆GISとは、地理的な位置情報をデータベース化し、それを地図やグラフィックスとして視覚的に表示したり、分析したりするためのツールである。
◆「一つのモノサシで、定量的にズバッと分析できる」GPS位置情報分析はビジネスにおいても強力な武器になる。

次回からはいよいよ本編「もしも〇〇がGIS使えたら」シリーズをスタート。

第1回では、「孫子の兵法書」で有名な古代中国の思想家、孫子(孫武)にご登場いただき、実際に位置情報分析をやってもらいたいと思います。

どうぞお楽しみに!



>みなさまへ

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また、テーマや「こんなこと、こんな場所を分析してみてほしい」などご要望ございましたら、お気軽にコメント欄にお寄せください。可能な限りお応えしていければと思います。

<今回使用したGIS>
KDDI Location Analyzer

<プロフィール>
池畑索季(いけはた・もとき)
営業歴10年、ではあるが、今夏まったくの異業種から転職してきたばかりで、地図情報システム、商圏分析はいずれも初心者、必死に勉強中。世界史とSFとパデルと登山が好き。一周遅れてサウナにハマっている(「技研サウナ同好会」なるものにも所属)