東京でラーメン屋を出店するならどこが良い?~データ分析から見えてきた“有望エリア”とは~
こんにちは。アライアンスビジネス営業部の上野です。
いよいよ今年もあと数日を残すばかりとなりましたね。
毎年のことですが、今年も非常に早かったと感じています。
さて、気温もどんどん下がっておりまして、寒い中で食べるラーメンは身に染みて美味しいですよね。
ふと、こんな事を思いました。
東京でラーメン屋を出店するならどこが良いんだろう?
(結果によっては独立も!!?)
今回は、「池袋、新宿、渋谷、上野、秋葉原」に絞ったエリアの中でどこが一番出店するのに適しているか、「KDDI Location Analyzer(以下、KLA)」を使って分析してみたいと思います。
*KDDI Location Analyzerとは?
KDDIのGPS位置情報データで
気になる店舗やエリアの人流分析ができるツール。
https://www.giken.co.jp/service/kla/
みなさんは、どこが一番良さそうだと思いますか?
(ラーメン激戦区の池袋はキツそう。。。
新宿、渋谷も人は多そうだけど、ラーメン屋は意外とあるかも。。。
他はそんなに詳しくなくてわからない。。。)
私はそんな印象ですが、結果はどうなるでしょうか?
それでは、分析してみます!
1.ターゲット層を分析
まず、どんな方がターゲットとなるのかを探ります。
KLAでは全国のチェーン店舗データも搭載してるため、特定の業態を地図上に可視化するこができます。
早速ラーメンチェーン店を地図上に可視化してみましょう。
まずは、ラーメンチェーン店が多くある池袋のチェーン店の店舗来訪者の属性分析をして、どんな年代、性別の方がラーメンを食べに来ているか見てみましょう。
上の画像は、性別の構成比を表したグラフです。青が男性、オレンジが女性です。
性別は、イメージ通り、男性の方が多いですね。
年代は、全体的な傾向として、20~40代が多いですね。
上記結果から、ターゲット層は20~40代の男性とします。
2.ボリュームを分析
先ほどの属性分析の結果から、20~40代の男性が、比較的ラーメン屋さんに行く傾向がある→新規出店時に来店可能性が高い層という事が推測できます。
では次に、そのターゲット層である20~40代の男性に絞り、各エリアの駅を中心とした半径500mの円内の滞在人口を見てみます。
ターゲット層のみに絞り込んだ状態で分析し、グラフの期間全体の総数を見ていきます。
これで池袋で、ターゲット層がどれくらいいるかがわかりました。これを他のエリアでも分析していきます。
結果、下記のような結果となりました。
新宿・・・15,167,037人
池袋・・・10,877,869人
渋谷・・・ 8,636,581人
秋葉原・・ 8,834,597人
上野・・・ 4,583,064人
新宿が一番ターゲット層が多いようです。逆に上野は、それほどいない結果となりました。
3.競合店舗数の把握
先ほど、新宿が一番ターゲット層が多いとわかりましたが、競合店舗がどのくらいあるのかも、出店する上で重要な要素です。
こちらは例として新宿エリアでターゲット層の滞在が多い/普通/少ないでメッシュごとに色分けしたものです。その中で普通のオレンジ色と多い赤いエリアにどれだけラーメンチェーン店があるかを数えました。
新宿・・・48店舗
池袋・・・38店舗
渋谷・・・31店舗
秋葉原・・21店舗
上野・・・14店舗
またしても、新宿は人が多い分、チェーン店も多いですね!
上野が穴場かも?
次に、滞在人口総数÷チェーン店で1店舗あたりのターゲット数を見てみましょう。
新宿・・・315,979人
池袋・・・286,259人
渋谷・・・278,599人
秋葉原・・420,695人
上野・・・327,361人
(小数点以下は切り捨て)
1店舗あたりのターゲット数が一番多いエリアは、なんと秋葉原となりました。
これはなんとも意外な結果となりました。
4.まとめ
エリア毎のターゲット層のボリューム(滞在人口)、競合店舗数(※チェーン店に限る)から見る限り、
「池袋、新宿、渋谷、上野、秋葉原」の中でラーメン屋さんを出店するのなら、どこが一番良いか?は、
「秋葉原」
となりました。
ある程度ターゲット層が滞在している、かつあまり競合店が多くないエリアという事ですが、
もちろん、今回の分析では個人経営のラーメン店は加味していません。また、店舗出店において使われる様々な人口統計データのうち、最近トレンドとなっている「興味関心データ」も使っていません。
そこも加えても、秋葉原となれば、ぜひ出店してみてうまく行くか試したくなりますね!
*興味関心データに興味のある方はこちら
(「消費者ライフスタイルデータ」https://www.giken.co.jp/products/psycho-demo-geo/ )
ということで、今回は東京でラーメン屋さんを出店するならどこ?で分析してみました。
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また、「こんなこと、こんな場所を分析してみてほしい」などご要望ございましたら、お気軽にコメント欄にお寄せください。可能な限りお応えしていければと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
それではまた次回もよろしくお願いします。
<執筆者プロフィール>
上野 貴洋(うえの・たかひろ)
味噌ラーメン派(特に濃厚味噌ラーメンが好きです)
群馬県出身。今まで群馬→東京→千葉→群馬→埼玉とグルグル周るように引っ越しをしてきたが、埼玉に落ち着きつつある。
最近、登山グッズを買ったので春になったら登山を始めたいと思っています。
<今回使用したGIS>
KDDI Location Analyzer
https://www.giken.co.jp/service/kla/
*今回の分析例のように、調べたいエリアや施設をピンポイントに設定して、日本全国どこでも人流や来訪者居住地を調べることが可能です。
*無料トライアルも受け付けておりますので、会社等で人流分析ツール導入をご検討の際はぜひご活用いただけますと幸いです。
https://www.giken.co.jp/service/kla/trial/
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