
早稲田大学 presents Queering Waseda 第2回文字起こし【ゲスト:ルー】
はじめに
「早稲田大学GSセンターpresents Queering Waseda」とは…
社会規範となっている事柄をジェンダー、セクシュアリティの視点から疑う・検証していくQueerの姿勢を持ったGSセンターの学生スタッフけいとリョウがパーソナリティのPodcast番組です。2022年5月から7月の間、隔週の金曜日に投稿します!
早稲田大学GSセンターは、早稲田大学早稲田キャンパスの10号館213にある、早稲田大学のLGBTQ+(性的マイノリティなど)学生や、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある全ての人々(アライ含む)の居場所であり、誰もが自由に利用できるセーフ/リソースセンターです。お待ちしております。
【概要欄】2022年4月22日から24日まで代々木公園で行われたTokyo Rainbow Pride2022 (略してTRP)!
学生スタッフのルーさんをゲストに迎え、今回はTRPの振り返り回となりました。
TRPで印象的だったこと、TRPにGSセンターの学生スタッフとして、
或いは1人の参加者として参加することで考えたことなど、
ひとりだと頭の中でグルグルしたままの考えを学生スタッフ3人が集まることで、言葉にできた気がします!
それでは次回、2022年6月17日(金)の配信をお楽しみに〜!
第2回文字起こし🌈
リョウ
早稲田大学GSセンター presents、Queering Waseda!
けい
皆さんこんにちは、Queering Wasedaパーソナリティ、GSセンター学生スタッフのけいと!
リョウ
リョウです! この番組は、早稲田大学スチューデントダイバーシティセンターのGSセンターや、そこで働いているスタッフのことについて、ゲストをお迎えしたりしなかったりしながらご紹介していく番組です。番組を通じて、GSセンターをより身近に感じていただき、早稲田キャンパス10号館2階のセンター室やイベントに、お越しいただくきっかけになったら最高です!
けい
はい! ということで、第2回の今回は今年の4月22日から24日、代々木公園のイベント広場で行われた、Tokyo Rainbow Pride ことTRPの振り返り回ということで、ゲストをお迎えしています!
リョウ
はい、ご紹介します! GSセンター学生スタッフのルーさんです! ようこそ、Queering Wasedaへ~!!
ルー
ありがとうございます、けいさんリョウさん! 視聴者、視聴者と言っていいのかな? の皆さんも初めまして。GSセンター学生スタッフのルーです。自分が中国出身で、今留学生として早稲田の文学部の3年生です。よろしくお願いします。ちなみに入ってきたのもけいさんリョウさんと同じく去年の夏ごろだったんです! よろしくお願いします。
リョウ
そうですね、3人同期ということになりますね。
けい
確かに! 同期会なんですね、気づいてませんでした......!
ではそろそろ始めていきましょう! Queering Wasedaスタートです!
ジングル(けい)
10号館213、Queering Waseda!
けい
改めまして、こんにちは、けいです!
リョウ
リョウです! では早速コーナーに参りましょう!
けい
「あんなこともあった、そんなこともあった! TRP~!!」。今回はTRP振り返り回ということで、まずはTRPとは一体どのようなイベントなのか! リョウさんご紹介をお願いします!
リョウ
はい、分かりました! ホームページから引っ張ってきたのを読むんですけど、TRPとは、さっきも言った通り「Tokyo Rainbow Pride」の略称でして、LGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティの存在を社会に広め、「”性”と”生”の多様性」を祝福するイベントです。特定非営利活動法人 東京レインボープライドが開催しています。対面での開催はですね、3年ぶりということで、代々木公園で今年は開催されました。そんな感じのイベントになっています~!
けい
はい、リョウさんありがとうございます! GSセンターは、実は開設した2017年から3年連続で参加していたんですが、コロナ禍もあって、今年はなんと3年ぶりに対面で参加することができました。実は私、学生スタッフのけいはですね、このTRPの、GSセンターのリーダーとして参加したんです。結構へっぽこリーダーだったんですけど、当日はですね、何をやったかっていうと、稲門会の皆さんのブースに、GSセンターが参加するっていう形をとって、その中ではクィアクイズをやったり、ガチャガチャを用意して、その中にGSセンターのステッカーだったりチロルチョコだったり、そういうグッズをたくさん入れてガチャガチャしてもらったり、あとは思い出に残るようなチェキを撮ったり、学生スタッフとか職員の方がパレードに参加するなど......結構盛りだくさんの2日間となりました。
リョウ
盛りだくさんでしたよね。クィアクイズっていうのは、ジェンダーとかセクシュアリティに関するクイズを私たちがつくって、それを出題するみたいな感じでしたね。本当に盛りだくさんの内容で、合計で900人を超える参加者の方にブースに来ていただけて、本当に嬉しかったなって思います。早速ルーさんにお話を聞いていきたいんですけど、ルーさんはTRPどんなことが印象的でしたか?
ルー
そうですね、正直に言うと、色々ありましたね。自分が中国にいた時は中高一貫で全寮制の学校だったんですから、正直に言ってそういうイベントとかに参加できていないから、TRPが自分が参加した初めてのLGBTQ+の大規模のイベントで、新鮮だった感じですね。他にも色々なLGBTQ+の仲間とアライの仲間に出会って、皆が挨拶してきただけでめっちゃ自分の心のエネルギーが増えているというか、エネルギーが得られている感じもしますね。でもその中でやはり一番印象的だったことは、お子さんを連れて参加してくださった方が多かったですね、ということで。そんな幼い頃からこのようなイベントに参加したら将来どういう人間というか、どういう人になれるんでしょうかねと見てなんとなく想像していたんですけどね。
けい
確かにそうですよね。お子さんが本当に多くて。だから本当にガチャガチャ持っててよかったなっていうのがあります、大人気で!(笑) ガチャガチャ侮るべからずみたいな。本当にそういう風に思いました。リョウさんはGSセンターで参加してどんなことを思いましたか?
リョウ
そうですね、私はGSセンターの学生スタッフとしては初めてTRPに行ったんですけど、3年前には参加者としてあの会場に行ってて、3年経ってブースに立つ側に今、自分はなれてるんだなっていうことがまず良かったなというか、嬉しいなと思いましたし、やっぱりオンラインで色々イベントやったりする時間が多かったので、実際に場所に人が集まっているっていうのを、その空気を肌で感じられたっていうことが本当に嬉しかったし、エネルギーをもらえたなという風に思いました。同時にでも色々考えることもあって、なのでTRPが終わった後はすごい頭がぐるぐるぐるぐるしていたんですけども、でもとりあえず自分がまず生き抜くぞっていうことを大事にしつつ、あそこに集まった人とか行けなかった人とかすべての人が安心して生きていけるような社会になるように、できるときにできるだけのことをやっていきたいなということを思いましたかね。
けい
そうですね。私は本当に初めての参加だったので、最初はそのエネルギーというか、会場でしかも3年ぶりだったので、本当にエネルギーの塊みたいな、すごい衝撃を受けながらブースに立って色々してたんですけど。でも2日間ずっと参加してたので、なんだろう、自分がこのコミュニティのために何ができるだろう? とか、この人たちがTRPっていうだけじゃなくて、その以外の、年に一度じゃなくて、常に自分らしくというか、誰からも差別を受けずに安心して、安心して暮らすって本当になんかこんなに難しいことだったっけっていうのは、大学入ってからジェンダーの勉強をして思うことで、それをまたすごく思い出したし、自分ができることってなんだろうみたいなのはすごい考えたイベントでもあったかなと思います。
あとはそうですね、今回は、ブースで働いている以外の時間は、GSセンターの一人としてではなくTRP自体の参加者としてこのイベントを見たわけですが、ルーさんは一参加者としてはどう思いましたか?
ルー
そうですね、正直に言うと、けいさんもリョウさんも、学生スタッフはみんなそうだったかもしれないと思ってるんですけど、なんか意外と忙しかったですから、あんまり自由活動の時間を取れていなかったのは確かなんですが......一応昼休みの時に、昼ご飯買いに行った時にみんなで一緒に色々回ってみたんですけど、出店していたマッチングアプリのブースが何個かあるんですけど、自分はそれを見て、えーいいなーと思いながら、後で気づくこととしてはゲイ専用のものが多かったんですが、他のジェンダーやセクシュアリティを特化するマッチングアプリのブースがあんまり多くなかったっていう話ですね。そのことをどう捉えたらいいんでしょうかねと、TRPが終わった後に考えていて。LGBTQ+コミュニティ内部の格差格差みたいなものももしかしてあるんじゃないかなとちょっと思っていますが。
リョウ
うん、そうですよね。例えばゲイ男性同士のカップルとレズビアン女性同士のカップルでは経済的にすごく格差があるということは以前から問題にされていると思いますし、「よき消費者」としてLGBTQ+の人たちが注目されるときには、やっぱり経済的な資源が多く配分されている男性がスポットを当てられるっていうことはあるのかな、というのを考えたりしました。
ルー
そうですね。「よき消費者」、それもクイズの中の一問にしましたね。
けい
あとは、ヘイターというか、ヘイトスピーチをする方が、実際にTRPではちょうど私たちがブースの中にいる時に、そういう方がいらっしゃったんですが、ルーさんはそれに対してはどう思われましたか?
ルー
そうですね、ヘイトスピーチをする方がGSのブースの近くにいたときは、自分が看板? じゃないですけど、宣伝用のものを持って、ブース内じゃなくて外に立っていたんですけど、あの方は本当に近くにいて、大きな声で色々入ってきたんですけど、正直その瞬間、とても怖かったです。自分はあの方の言ってる英語は何となく分かっていたんですけど、何を言い返せばいいのか、何をすべきなのか、全く分からなくて、その場に固まっていたという感じで。でも他のスタッフの皆さんが素早く対応してくださったので、結果としては大変なことにならずに済んだという感じだったんですけど。自分は昔から、昔からというかたぶん大学にはいってからは周りのLGBTQの仲間やアライの仲間に囲まれて守られてきたんですから、本当に社会に出たら、こういう堂々と攻撃してくる人も全然いるよっていうことを忘れかけているなとTRPを通して、そのことも実感させられたっていう感想もありましたね。
けい
そうですね。すごく現実世界に連れ戻されたみたいな気分が私はあの時して、なんだろう、やっぱりTRPのイベントがこう、幸せムードに包まれていたんですけど、やっぱり同時に、先ほどリョウさんとルーさんもおっしゃっていましたけど、私たちが生きている社会ってどういう社会なのかとか、それに立ち向かっていくためにはとか、社会を変えるにはどうしたらいいかっていう、そういう視点。ただ集まれてよかったねっていうことだけではなく、そういうことも一緒に集まって考えるみたいな機会が図らずもそういうときに来てしまったというか。すごく印象的。あれから何回も考えることではあるなと思いました。
リョウ
うんうん、本当にそうですよね。
けい
そんな感じですね。今回のTRPでの経験を通して、GSセンターがLGBTQ+や、あらゆる性の在り方の人、特に「よき消費者」としてあんまりスポットが当たっていない、そもそもあんまり注目されてもいない、周縁化されたグループの人たちにとって、「ここは自分の場所なんだ」っていう風に思えるような場所であり続けられたらいいなっていうのは、2日間通して思いました。すごく嬉しかったことなんですけど、TRPでGSセンターの存在を知ってGSセンターに実際にその後遊びに来てくれた利用者の方もいたり、参加して無駄じゃなかったなとか、もっとこれからも頑張っていこうと思うイベントでありました。
今回のコーナーは、ここで以上となります。「あんなこともあった、そんなこともあった! TRP~!!」のコーナーでした!
ジングル(リョウ)
10号館213、Queering Waseda!
けい
お届けしてきました、早稲田大学GSセンター presents Queering Waseda、お別れのお時間となりました。さてリョウさん、今回はいかがでしたか?
リョウ
そうですね、今回は初めてゲストの方をお呼びしてTRPの振り返りをしてきたんですけれども、やっぱりTRPが終わった後、学生スタッフとか職員の人も含めて、こうだったねああだったねっていうことを言っていたので、その一部でも皆さんに聞いていただけたら良かったかなという風に思います。
けい
ありがとうございます。ルーさんはどうでしたか?
ルー
そうですね、本当にTRPに参加した後に色々学ばせていただきましたという感想だったですし、やはり大学の中で、GSセンターで勤務するだけではなかなか得られない貴重な経験でもあったし、その経験をこれからGSセンターで働くときに活用していけたらなというのが自分の気持ちです。
けい
ありがとうございます。では番組の締めとして、第1回、前回で決めたあの質問をルーさんにお聞きしたいと思います。ルーさん、早稲田大学がどのような大学になってほしいですか?
ルー
そうですね、この質問が来ましたね。前回のPodcastを聴かせていただいて、自分も今度出るとしたらこれに答えなくちゃいけないんだと思って、どうしよう何を言えばいいのかめっちゃ悩んでいましたが、色々考えてみた結果としては、早稲田大学がどういう大学になってほしいですかと聞かれると、自分が思ったのは、誰にとっても生きやすい大学になってほしいですねっていう話で。具体的に言うと、自分はLGBTQ+の一員でもありますが、他にも外国人というアイデンティティの持ち主でもありますので、時にはですね、1年生だった時には、自分が入学してきた年が2020年でコロナが始まったその年だったんですから、本当に外国人として色々不便だったり、あと日本人の友達が中々できなくて寂しかったなみたいな。あとやはり中国出身ですから、2020年はコロナが中国が一番ひどかったんですから、あの時に、差別されたりしないかみたいな心配もあったんです。だから早稲田にどういう大学になってほしいですかというと、複数のマイノリティ性の持ち主でも、どのようなマイノリティでも生きやすい場所になれたらなと思って。そこら辺こそインターセクショナリティの話とも繋がっていますが。すみません全然まとまっていない感じがするんですが、自分の早稲田大学に関する思いです。
リョウ
ありがとうございます......!
本当にルーさん、今日は来てくださってありがとうございました! この番組は、隔週の金曜日に更新される予定です。GSセンターの公式TwitterやInstagramでお知らせしますので、ぜひ皆さま、こちらもフォローしてください! 次回の番組更新はですね、6月17日金曜日を予定しております! それでは皆さん、また次回の放送でお会いしましょう! お相手はパーソナリティのリョウと!
けい
けいと!
ルー
ゲストの、GSセンター学生スタッフ、ルーでした!
ルー&リョウ&けい
ばいば~い!!
おわりに
文字起こしは毎回、Podcast公開後なるべくはやくアップする予定です。
次回更新もお楽しみに!
↓GSセンターウェブサイトはこちら↓