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【対策編】授業中の発言にモヤったらどうする?

「LGBTの男性が...」ん?んんん??

授業中の学生や教員の発言に「ちょっと何を言ってるの...」と思う時、ありますよね。ちなみに私はめちゃくちゃあります!!!!!

ということでこんにちは、学生スタッフのしゅんDです。

先日、テーマトークとして「授業中の発言にモヤったらどうする?」を開催しました。そこで参加してくださった方の「授業中のもやもや事例」を集めました。また、その場にいた人で「どんな風に対処するか」「あの時は言い返せなかったけど今なら言えるかも」など様々なリアクションを検討しました。

イベント後、「これってGSセンターに相談していいことだったんだ」という声が聞かれました。多くの人に「それ!GSセンターに相談してください!」と伝えるべく、noteでも発信することになりました。

思い当たることがある人はぜひGSセンターに相談してください!また、自力で対処できるパワーがある人は個人でできる対処もいくつか載せるので、実践してみてください!

①先生がわけわからんことを言う時

・「LGBTの男性が~」など明らかに間違っている発言をする
・「LGBTの人のように最近は男でも女でもない人もいますが」

《対処》

→ GSセンターに相談してください!(大声)先生に一言伝えてほしい場合はもちろん、先生に何か直接の対応を求めない場合でもあなたのもやもやや愚痴を聞きます。自分が何をしたいのか、何をしてほしいのかわからなくてもあなたの怒りや悲しみを聞きます。また、必要に応じてコンプライアンス推進室など、他箇所に繋がることもできます。

→ 自分で先生に伝えに行くことももちろん可能です!その時に使用できる協力な道具として「セクシュアルマイノリティ学生への配慮・対応ガイド(教職員向け)」というものが存在します。この資料を見せながら対応を求めましょう。

イベント参加者からは、「直接話して伝えようとすると緊張でうまく説明できないので、メールで送った。内容を練れるし落ち着いて書けるのでオススメ」という声も。他にも「授業後のコメントシートに書いた」という意見もありました。伝える方法の工夫で自分の納得する伝え方に近づくかもしれません!


②よく知らない人とジェンダーやセクシュアリティについてディスカッションする際に不安がある時

・ブレイクアウトルームに分けられて、ジェンダーやセクシュアリティについてよく知らない同級生と議論をすることに大きな不安と緊張を感じた

《対処例》

→「ディスカッションがあると分かる場合は、事前に先生にメールをして、ディスカッション前に再度グラウンドルールを確認するように促したところ、念入りに事前説明をしてくれ安心して議論できた。」

先生には授業環境を整える責任がありますから、不安を感じていて事前にメールできるときは対処を求めましょう。

→「語学の時、自分ではない学生が最初に自分の名前を代名詞にしようと提案してくれた。おかげで呼称問題への不安が自然な形で解決した。」

その人のセクシュアリティに関わらず、より包括的な授業のために「同級生」「友人」「同じ学生」としてできることの一つです!

また語学の際の配慮は前述の「セクシュアルマイノリティ学生への配慮・対応ガイド」にも記載されています。事前に先生がアナウンスを入れるのが最も望ましいと考えられるので、先生にも環境整備を求めましょう。


③学生の発言にモヤった時

・「LGBTに生産性がないという意見にも一理あると思います。」
・「50歳と14歳が真剣に付き合って性交渉する可能性も検討する必要があります。」

《対処例》

→ ディスカッションの場面で出てきて先生が見ていない場合、あなたが元気ならば、直接、その人に自分の意見を伝える選択があります。授業であればなおさら積極的に発言して「議論を深め」ましょう。

自分1人ですべてを説明しよう!言い返そう!とすると焦ってうまくできないかもしれません。そういう時は「なぜそう考えたのですか?詳しく説明してください。」と相手に話させてみましょう。「『生産性』の言葉の意味を説明してください。それはどういう意味ですか?」なども使えます。「そもそも差別に反対ですか?」など前提を確認して、議論を始めるべきかどうかを見極めるのも大事です。

元気がないときは、「授業終わりのコメントシートに書いて先生に伝える」という意見も参加者からありました。


また繰り返しますが、授業環境の整備は先生の責任です。あまりにひどい発言(まぁ...すでに出ている発言がかなりひどいのですが)を先生が見ていてスルーしている時は、メールやコメントシート、直接話すといった手段で先生に意見を伝え、対応を求めることができます。もちろん、GSセンターに相談するのもOKです!


④【番外編】別に授業じゃないけど友人の何気ない発言にモヤる時シリーズ(一問一答)

・「彼氏いない~」トークから「やっぱみんな恋愛したいよね~」トークに流れ来みそうな時

→「恋人いてもいなくてもうちらって最高だよね!」とテンションを上げて発言して会話の流れを変える。

・「ホモネタ」を目撃したとき

→「ちょ、アムネスティインターナショナルに電話しまぁす!」と明るい感じでその差別性を指摘する(cf.イベントでの太田尚樹さん発言。 太田さんの「ホモネタ」についての考えはこちら参照)

・何かを指摘したら「意識高いね~」「まぁまぁカタいこと言わずに」と茶化されたとき

→真顔になって(空気を変えて、茶化す空気に乗っからずに)「そうやってからかうの、女性差別の典型だって研究者が指摘してたんでマジでやめた方がいいよ」(cf.江原由美子 からかいの政治学


味方を作る/味方になる

イベント中に何回か出てきたのは「味方がいると全然ちがう」ということでした。一人で先生に物申すのはとても大変でハードルの高いことです。一緒に行ってくれた友人の存在はもちろん、ディスカッション中に何気なくグラウンドルールを確認してくれた人も大きな力になります。

自分の味方を作っていく...と聞くとたった半期の授業では難しく聞こえるかもしれませんが、あなた自身が誰かの味方になっていくことで誰かは味方を得ています。

友達同士の会話でも、一人でその場を変えるのはどんなにしらけた顔をしても難しいです。でもその場にいる全員が「あいつ今のはないよな」という顔で一斉にしらければ、もうその人はその話題が面白い、とは思わないはずです。


GSセンターはあなたの味方になるためにあります!

先生に直接何か言うのはとっっても大変なことです!勇気もいります。めんどくさいです。緊張します。特に一人では大変です。

どんな些細なことでも困ったときはGSセンターに相談してください。あなたの味方になって、支えるために誕生したセンターですので!


また、解決したいわけじゃないけどどうしても愚痴を聞いてくれ~という時は、オンラインラウンジに参加したり、学生スタッフに愚痴ったりしてくださいね。

GSセンターはあなたの味方になるためにあります。


しゅんD