アウトはゆっくり、セーフは素早く宣告せよは正しいのか。
この事は良く言われる事ですね。
しかし、これで良いのでしょうか?
また、貴方はそのようなタイミングで宣告できるのでしょうか?
アウトもセーフも、どちらの判定も最終判断をして宣告する事には変わりがありません。
つまり、同じタイミングで宣告するべきだと私は理解しております。
安定した宣告のタイミングは、その方の宣告の信憑性を計る物差しなのですよね。
プレイにのめり込めば、宣告のタイミングは早くなります。
迷えば遅くなります。
「アウトはゆっくり、セーフは素早く宣告せよ」
文章を比べてみてください。
気が付きましたか?
周囲が感じるタイミングというものの感覚は、その審判の心の中まで感じるものなのです。
アウトのタイミングも、セーフのタイミングも同じであれば、そこには「安定」を感じるのではないでしょうか。
その宣告のタイミングをマスターすることはとても難しいですね。
つまり、タイミングは「審判技術」だという証明でもあります。
宣告は「淡々と宣告するように意識する」必要があります。
プレイを判断する事が審判に求められている事であって、プレイにのめり込むことは、そのプレイの判断を誤らせるもとになります。
「プレイをじっと見て、最終判断を下して宣告する」。
これが宣告のタイミングなのですよ。
アウトだろうが、セーフだろうが、「プレイをじっと見て、最終判断を下して宣告する」。
すべて同じです。
そうすれば、そのプレイにマッチした宣告のタイミングで判定し、その判定は信憑性のあるものになる事でしょう。
以上が今回のレポートの内容ですが、それはおかしいという方が多いでしょうね。
現実に「アウトはゆっくりと野球の確捕を確認してから、セーフは素早く宣告」されている審判のかたも多いと思います。
しかし、そのタイミングを第三者的に見た場合は、果たして信憑性があるでしょうか?
それを感じるのは貴方です。
信憑性があるなら、そのまま継続してください。
信憑性がないなら、私のレポートを思い出して頂ければと思います。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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