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「思考と発信のパターンが自分と違うかも?」と考えて話し合いをスムーズに
「〇〇さんとディスカッションするのが苦手」という人は
職場の上司・同僚やパートナーなどと話し合いをする時に、こんな風に感じることはありませんか。
こっちばかり話して相手はほとんど意見を出していない。真面目に考えてるのか!?
「どう思う?」「僕はこう思うんだけどさ」などと何度も話しかけられて自分の考えがまとまらないよ!
こんなことが繰り返し起こると、職場で特定の相手とディスカッションをするたびにイライラしたり、パートナーとの大事な話し合いをする時に必ず嫌な気分になったりして辛いですよね。
そんな時は「自分の思考と発信のパターンが相手と違うのかも?」と意識することで少し楽になると思います。
外向か内向か
物事を考えて発信する場合に「喋りながら考えを構築していく」パターンと「しっかり内省してから口に出す」パターンがあると思います(かなりざっくりですが)。
これはMBTIという性格検査で「興味・関心の方向性」として分類される外向・内向という2タイプのイメージに近いので、以下、喋りながら考えるパターンを外向、考えてから口に出すパターンを内向と呼ぶことにします。
ちなみにMBTIに関しては、以下の通り性格診断というよりは自己理解につなげるためのものなので、安易に使うのは避けたほうが良さそうですね(本来は認定ユーザーのもとで受ける検査です)。
MBTIとはユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。
MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)は、個人をタイプに分類したり、 性格を診断したりすることが目的ではありません。回答した個人一人ひとりが、自分の心を理解し、 自分をより生かすための座標軸として用いることを最大の目的にしています。
パターンの違いで生じること
外向パターンと内向パターンがコミュニケーションを取る、
特に「外向パターンがたくさん話していて、内向パターンからは言葉があまり出てこない」時や「内向パターンが時間をかけて考えた言葉を外向パターンに伝える」時にそれぞれこんなことを感じてしまうことがあります。
外向パターンの人
一緒に意見を練り上げることを拒否された!
→「なんで一緒に会話して思考を深めてくれないの!?」
→「黙ってるってことは何も考えていないのでは?」思いついたことを言っている割に言葉が重い!
→「口を開いたと思ったら、すごい批判された!」
内向パターンの人
じっくり考える時間を与えてくれないのでやりづらい
→「次から次に言葉を投げてこないで、考えられないから!」
→「急かされてばっかりでディスカッションできない」相手の発言がまとまっていないことに驚く
→「この人だいぶ浅い思考で発言してない?」
この背景には、自分が持つパターンを基に相手の行動やアクションを解釈・理解してしまうことがあります。
自分と相手のパターンが違うかも知れない
そこで、自分と相手の思考と発信のパターンの違いを意識する(自分が外向なら「相手は内向かも?」と思う)ことで
相手が何も言ってこなくても「今考えている時間なんだな」と待てる
たくさん喋りかけられても「話しながら考えてるのか」と受け止め、
「自分は考える時間が必要だ」と伝えられる突然きついコメントをされても「考えた末に出てきた意見か」と
ポジティブに捉えられ、発言に至った思考過程を聞いて議論を深める
となり、少なくともネガティブ感情は少し減るはずです。
外向パターンが意識すべきこと
自分がそうだからかもしれませんが、外向パターンの人は特に「相手に意見を求めすぎない」「相手に考える時間を与える(少なくとも考える時間が必要かどうか確認する)」ことを意識すべきだと考えています。
特に、夫婦やパートナー同士の会話などで、
外向パターンが自分の意見を色々と話しながら「あなたはどう思う?」を浴びせ続ける→本当は言いたいことがある内向パターンは短時間でまとめられないので「ちょっと待って」と言い返す→外向パターンが「ディスカッションを拒否された(≒自分の意見を否定された)」と捉えてイライラする→その態度が内向パターンにも伝わりギクシャクする
ということが起こりやすい気がするので特にプライベートな場面で意識するべきではと感じています。
基本的に「自分と相手は違う」と考える
ここまで、思考と発信のパターンについて「自分と相手のパターンは違うかも?」と捉えることでイライラが減る、うまくディスカッションができるようになるかもしれないということをお伝えしました。
更に大きく考えると、自分と相手で考え方が全く同じになることはあり得ないので、相手に対して「〇〇すべきだ」とか「なぜXXしないのか」と思うのはあまり意味がありません。それらによってストレスを感じる人は特に意識して考えない方がいいかもしれません。
ここでお伝えしたことがコミュニケーションを取る時の参考になれば幸いです。