週4.5日勤務にしている理由
グロースソイルは、下記の通りの勤務体制をとっています。
月火木金:7時間/日
水:4時間/日
労働集約型である弊社の事業体において、勤務時間と収益性には強い相関があります。コンテンツ制作業の同業他社は8時間/日 × 週5日の所定労働時間に加え、月間40時間程度の固定残業を付けていることが多いです。
1ヶ月を4週間として単純化すると、1週間の労働時間にはこれだけの差があります。
グロースソイル:32時間勤務/週
競合他社:50時間勤務/週
差分:18時間/週
グロースソイルは創業まもなく、資金の余力があるわけでもないので、セオリー通りに考えれば競合他社同等、もしくはそれ以上の労働時間を投入すべきでしょう。
今回は、なぜ私が創業期から週4.5日勤務というホワイト体制を築いているのかを解説します。
※「こうやればできるよ」といったナレッジを届けるものではなく、私の思想・観念についてまとめたnoteです
人に丁寧でいられるのは、自分の幸福を守れている人だけ
早速極めて主観的な話ですが、私は「人に丁寧でいられるのは、自分の幸福を守れている人だけ」だと思っています。
マーケティング支援業は、一種のサービス業です。アウトプットするコンテンツの品質はもちろん、滑らかに進むやり取り、一つひとつのコミュニケーションの柔らかさまで含めて、支援者が提供している価値の一部だと考えています。
そういった事業領域において、グロースソイルに属するメンバーが "丁寧であること" は極めて重要です。お客様に対してはもちろん、社内、業務委託メンバー、パートナー企業等、関係各所に対して丁寧であることそのものが、グロースソイルの競争優位性となります。
"丁寧である" という極めて抽象的で、測定しにくい要素を会社の競争優位性として確立させるには、丁寧さの測り方を考えるより、「どういう条件が揃えば人は丁寧でいられるのか」を考える方が賢明でしょう。
私は、丁寧でいるための前提条件を以下の通り考えています。
・当人が "できる限り人に丁寧に接したい" と考えている
・丁寧な人のもとで働いている
・自分の才能を活かせる仕事に就いている
・経済的に大きな不満がない
・大事なもの(家族、趣味など)を大事にするための最低限の時間を確保できている
・よく食べ、よく動き、よく眠っている
家庭を持つメンバーが上記を満たすには、労働時間を長く取るアプローチは相性が悪い私は考えております。
家庭がある人にとっての休日、全く休まらないよね?
「休日」と呼んで良いのか悩むほど、休日って忙しい。子どもを持つ人であれば、平日は保育園にいる子どもが家にいるなかで、溜まった家事もしなければならない。そのうえ、家族でお出かけもやっぱりしたいし。
そんなことを考えていると、休日って平日より忙しくないですか?そんなことを考えている私に子どもがいるわけではないのですが、子を持つ親の休日は忙しい、ということは想像に難くありません。
子どもができたことによって「自分の時間がなくなった」という思いを抱えている人は多いと思います。でも休日は忙しくて、とてもではないが自分の時間は取れない。
それであれば、平日に無理やりこじ開けるしかないでしょう。そう考えて、グロースソイルは水曜午後を休みにしました。
「人に丁寧でいられるのは、自分の幸福を守れている人だけ」という考えが根底にあるからこそ、こういった選択をしています。
集中力を磨くことに集中してほしい
ここまでは、社員の幸福にフォーカスした話をしてきました。ここからは、経営視点で社員に何を求めているかという話に移ります。
グロースソイルでは、長時間働くことではなく、集中して働くことを社員に求めています。
人間が1日に発揮できる集中力の限界について、ChatGPT先生はこう解説してくれました。
多くの認知心理学や神経科学の研究に基づくと、脳が高い集中状態(いわゆる「深い作業」)を維持できる時間には限界があり、個人差はあるものの、一般的には1日あたり約3~4時間程度が効果的だと考えられています。以下、その背景となる主な考察点をまとめます。
1. 注意資源の有限性
ダニエル・カーネマン(Kahneman)の研究などにより、我々の脳は集中や判断に必要な認知リソースが有限であることが示されています。長時間連続して高いレベルの集中状態を維持しようとすると、注意資源が次第に消耗し、パフォーマンスが低下する傾向があります。
2. 意志力・自制心の枯渇理論
ロイ・バウマイスターらの研究では、意志力や自己制御は「有限なリソース」とみなされ、これを長時間連続で使い続けると、徐々に消耗してしまうと指摘されています。高い集中力を要する作業はこのリソースを大きく消費するため、結果として持続できる時間は限られてしまいます。
3. 実証的な作業効率の研究
ビジネスや教育の現場で行われた実験的な研究や実務的なデータからも、認知的に負荷の高い作業においては、集中状態で作業できるのは1日あたり3~4時間程度であり、それを超えるとエラーが増えたり、創造性や生産性が低下するとの結果が得られています。なお、これは「深い作業」と呼ばれる、思考を伴う集中作業に特に当てはまる見解です。
4. 休憩の重要性と作業の質
長時間の連続作業ではなく、定期的な短い休憩を挟むことで、集中力の回復や維持が期待できるとされています。たとえば、ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)など、適度な休憩を取り入れる方法は、集中状態を再び高める手法として注目されています。
1日に3-4時間しか集中して業務に取り組むことができないのなら、長時間働いてもらうよりも、3-4時間の集中力を毎日100%発揮してもらう方が有意義だと考えています。
そのため、弊社では通常より短い勤務時間を設定しています。
(実際、夜遅くまで働いている私より、短い時間で働いている弊社社員の方が日中の集中力が高いように思います)
奥行きのある人であれ
これは完全に偏見なのですが、仕事しかしてない人って話す内容が皆同じなんですよね。内心、「その話、別の人からも聞いたなあ」と思ってることがしばしばあります。
人の思考は、日々取り組んでいることの総和。日々取り組んでいることが他の人と同じであれば、他の人と同じような、面白みのない思考になっていきます。
グロースソイルはそんな人の集団になりたくないので、「さっさと帰って各々自分の人生やってくれ。そんでたまに飲みに行って最近の考え事をシェアしよう」と思ってます。奥行きのある人の集まりでありたいのです。
なんでも相談してね
グロースソイルはコンテンツマーケティングの支援会社ではあるものの、私のルーツがマーケティングシステム基盤構築会社にあること、私自身がBtoB企業の代表であることから、BtoBマーケティングのお悩み全般に比較的ちゃんと答えられます。
複数社のご支援をしてきた経験からも、何が最短ルートなのか、その営みの先に何が起こるのかといったことも見えてきました。
コンテンツマーケティングならびにBtoBマーケティングに関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。ご相談されるの、純粋に嬉しいのでどうぞお気軽に。それではまた。
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