5人の法則「周り5人の平均があなた」
こんにちは、GOMIE(ゴミー)です。
「周り5人の平均があなたになる」
今回は、この”5人の法則”と呼ばれる法則について取り上げます。
本の要約と同様に、5分で読めるように解説していきます。
◆「5人の法則」とは
「あなたは最も多くの時間をともに過ごす5人の平均になる」
これはアメリカの有名な起業家ジム・ローンが残した言葉で、
5人の法則、つるみの法則などと呼ばれています。
どんな人と一緒に過ごすかで、価値観や行動が変わり、結果的に仕事の成果なども左右するというのです。
過去の自分の言動や、その時周りにいた5人を思い出してみて下さい。
「あの頃は○○に夢中になってたな…」
「あの頃は堕落した生活を送っていたな…」
その時々で価値観や行動は変わってきたと思いますが、実はそれらはすべて、周りにいる人が変わったことで自分も変わってきたのです。
ちなみに、一例ですが、ビルゲイツの親友はウォーレンバフェット、
正岡子規の親友は夏目漱石のようです。
◆ 動けなくなる金魚の話
興味深い実験があります。
金魚が泳いでいる水槽があります。
その真ん中を透明な板で仕切り、半分に金魚を集め、もう半分は水だけの状態にします。
金魚は最初、反対側へ行こうとしますが、板で向こうに行けないことに次第に気付き、しばらくすると水槽の半分だけで普通に過ごすようになります。
この状態で板を外すとどうなるでしょう?
金魚は板がないのに反対側へ行こうとせず、ずっと狭い半分側に留まるのです。
「どうせ向こう側にはいけない」と学習してしまい、板はもうないのに挑戦しなくなるのです。これを「学習性無力感」といいます。
学習性無力感とは、抵抗も回避もできないストレスに長期間さらされると、そうした不快な状況から逃れようという行動すら行わなくなることを指します。 引用元:学習性無力感とは?
◆ あなたの周りの「透明な板」
これは人間でも同じことが起こります。
一度自分には無理だと思ったことは、一生できないと勘違いしてしまうのです。
しかも、人間の場合は、周りに否定的な声を掛けてくる人が必ずいます。
「どうせ無理だからやめておいた方がいい」
「なんでそんなに頑張ってるの」
「世の中そんなに甘くない」
存在しないはずの「透明な板」を勝手に作られてしまうのです。
この人たちは以前要約した本「チーズはどこへ消えた?」に出てくるヘムと一緒です。
だから、周りの環境が大事、特に5人がめちゃくちゃ重要だということです。
◆ 5人を決める具体的アクション
以上のことを踏まえると、
「自分がなりたいと思う5人の近くに身を置く」ことをしっかり考えなければいけません。
ここからは、そういった環境に身を置くためのポイントを2つ解説します。
1. まずどうなりたいかを考える
自分がなりたいと思う人の近くに身を置くべきと言いましたが、
そもそも「自分がどうなりたいか」が定まっていないと選びようがありません。
これは、以前要約した本「イシューからはじめよ」の考え方にも繋がりますが、自分のどこを変えたいかを見極めるのが最初のステップです。
【5分要約】Vo.1_イシューからはじめよ
また、自分に合う人よりも、なりたい人、目標にしたい人を選びましょう。
そういった人からの方が、理想と現実のギャップを埋めるヒントを得られることが多いからです。
なりたいと思う人は、歩く教科書です。
教科書に書いてある自分がまだ知らないことを、どんどん吸収していきましょう。
2. 周りとは物理的な距離ではない
こうなりたいという理想像が定まったら、実際にそんな人の近くに身を置いて下さい。
ちなみに、ここでの近づくとは物理的な意味ではなく、心理的な距離のことです。
例えば、職場が一緒であっても、全く話さなければ意味がありません。
とは言っても、すぐに環境を変えるのが難しかったり、
目標にしたい人が近くにいない場合もあるでしょう。
そんな時は、本やYoutubeなどから目指したい人を選ぶことをオススメします。
この方法であれば、スティーブ・ジョブズ、マークザッカーバーグ、孫正義、イチローなど、どんな成功者もあなたの近くに置くことができます。
特に、スマホ・映像の時代が到来し、こういった成功者の思考などの情報を得ることが、昔と比べて格段に簡単になってきています。
これが何を意味するのか。
情報を取りにいく人と、取りに行かない人で格差がどんどん大きくなるということです。
もう講演会などにわざわざ足を運ばなくても、動画でインプットできます。
すぐに環境を変えられない方は、まずは本や動画で最強の5人を周りに置いてみて下さい。
◆ 最後に
今回解説した”5人の法則”は、自身の経験からも本当に実感しています。
私は大学院2年間のほとんどの時間を研究室で過ごしましたが、その時の周りの5人は紛れもなく、同じ研究室の同学年のメンバーでした。
研究、大学院入試、学会、就活、遊び…
これらを共に頑張る中で、他の研究室と比べてどれも高い成果を収めることができ、どこにでもいる堕落した大学生だった自分を変えることができました。
いま振り返ると、全員違うタイプでしたが、お互いがお互いの強み・弱みを補っていました。
それ以降は、周りの大切さに気づき、自分の近くにはただ遊ぶだけではない”仲間”と呼べる人たちがいます。
この記事を読んで、皆さんにも切磋琢磨できる”仲間”が一人でも多くできれば嬉しいです。
一方で、これまで築いてきた人脈や、仲の良い友達との縁を切れと言うつもりは一切ありません。
時にはリフレッシュも大事ですし、人を大切にしない人の周りにはそもそも誰も集まらないと思います。
結果的に、友達はもちろん仲間もできません。
あなたの心の支えになる気の知れた友達や彼女、家族も、これまで通り大切にして下さいね。
今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も仕事や人生に役立つ情報をどんどんアップしていきますので、覗きにきてください。
ではまた!