サイゼリヤデートは悪くない

デート費用はどちらが出すのか、そして度々twitterでも話題になる「サイゼリヤ」デート論争。きのこたけのこ戦争と肩を並べる大戦争ではあるがいまだに答えはでていないし、おそらく今後も答えがでることはないだろうが、ここはあくまでもわたしの主観でお話しさせていただきたい。

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まず今回のテーマは第一前提に10代～20代前半を対象とはしない。それは収入的なバランスがあるからだ。その年代でもとっくに自立をしている男女も多いとはいえ、まだまだ自己収入にふり幅の大きい世代のため今回はマックでも食べながら参考までに読んでくれればいい

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さて今回ずばり答えから言うと

「ファーストデートにサイゼリヤはない」

あえて言おう。もう一度言おう

「ファーストデートにサイゼリヤはない」

わたし自身サイゼリヤに行ったことは数回しかない。これはサイゼリヤが嫌いということではなく近所に存在しない、それだけである。サイゼリヤに彼氏と行ったことくらいあるもん！嘘じゃないもん！！そして行った経験からお話しして行きたい。

まずデートとは「具体的には、一般に食事、ショッピング、観光や映画・展覧会・演劇・演奏会の鑑賞、遊園地・アトラクション、夜景などを楽しむ、といった内容であることが多いが、これらの行為そのものよりも、それを通して互いの感情を深めたり、愛情を確認することを主目的とする。（wikipedia）」

深めている・・・深まった・・・不戦の約定が解き放たれなければ深まった愛がどれだけあったことか・・・。ちなみにわたしはバジリスクでは個人的に「甲賀卍谷衆」よりである。陽炎の「情欲に身を任せる時は吐息が猛毒を帯びるため、抱いた者は死に至る」。なにこの設定、エロい・・・。

だが時は現代、不戦の約定が解き放たれている今こそ深まる愛もある。そしてポイントは「ファーストデート」。互いの感情を深めるために必要なもの、それは

「会話」

である。相手がどんな話をするのか、どんな声で話すのか、どんな表情をするのか、お互いを知るために会話をするのだ。会話をしないで相手の人間性を読めるのであればそれはもう悟りの境地だ

ここで新宿のシンデレラ貼っておきますね
「さとります❤」

でもわたしもあなたも

「さとれません💔」

それが現実。

ではサイゼリヤのなにが不向きなのか

味？値段？場所？

答えはたった一つ

「にぎやかすぎる」

午前は奥様方の憩いの場として、昼は学生のたまり場として、夜は家族連れのお財布の友としてにぎわう。そして人の話し声にあわせて常に鳴っている呼び出し音。

会話が成り立つのは相手の声が聞こえるからだ。
「ところであの映画（ピンポーン）だったよね」
「え？！」
「あの映画の（すいませーん）すごかったよね」
「え？！」

会話とは連想ゲームなのか。答えは否！付き合いが長くなればなんとなく何を言いたいのか伝わるだろう。だがしかしこれはファーストデートなのだ。お互い空気を読むことはすれども

「本気とかいてマジ」
「九尾の猫とかいてキャッツ」

と読むようなお察しをさせてはいけない

サイゼリヤのワインは美味しい。値段もお得である。くるくるくるくるグラスを回してワインを舌の上で転がし、思う存分うんちくを語ってもいい。だがしかし、あなたの言葉は半分しか届いていない

初めてのデートの中の緊張で聞きとれないストレス、それから言い直すストレスというものは想像以上に蓄積する。結果、二人の会話は減るだろう。早く食べて行こうか、そんな暗黙の了解のような空気が流れる。無言に慣れた二人が店をでたあとに喋り出すわけがない。耳が喧騒に慣れてしまっているからだ。

・・・

・・・

沈黙が重い・・・

ここで1点補足しておくと、サイゼリヤデートが悪いわけではない。会話を重視しない関係性、つまり沈黙ですら楽しめるレベル、文字通り沈黙の奪還できる付き合いであれば逆に一度は行くべきである。かのフランスの画家ボナールも言っている

「沈黙は愚人の知恵であり、賢者の美徳である」

そこで彼女の本性が見えるだろう。
「は？サイゼリヤとかありえない」
もしかしたらそんなことを言い出すかもしれない。もしかしたら
「サイゼリヤに行くより天気がいいから美味しいパン買って公園で食べよう」
そんな提案をしてくれるかもしれない。人生なにがあるかわからない中で、柔軟に対応できない相手であれば自分がどれだけ妥協できるか図るいいチャンスだと思う。ちなみに後者のような女性がいたら絶対楽しいと思うの！逃がしちゃだめだと思うの！！わたしのことだけど！！

人には人なりの楽しみ方がある。サイゼリヤが好きで好きで、「美味しい」「安い」「早い」だからとても素晴らしいんだってこと、好きな人と好きなものを共有したい、そんな気持ちはわかる。

だけど「共有」というのはある程度の信頼性がなければ意味をなさない。

その信頼性を築くために必要な「会話をできる場所」が必要なのである。だからこそ会話のできる場所を初デートでは選んでほしい。そして会計はスマートに全額だしておこう。これは次回への布石でもあるからまた別の機会に。

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じゃあ「スパゲッティ屋の五右衛門は？」「居酒屋は？」このような意見もいいたくなるだろうがその答えは雪平夏美に代弁してもらうとしよう

「バカかお前は」

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