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MOD動画は法律的にどうなの?【著作権/不正競争防止法】

皆さま、こんにちは。
弁護士をしております、中野秀俊と申します。
今日のテーマですけれども、MOD動画は法律的にどうなの?というお話をしたいと思います。

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MOD動画の法律

MOD動画とは何かというと、ソフトウェアの動作を改変されたゲームに関する動画になります。つまり、ゲーム動画をちょっと変えた動画をMDO動画といいますが、これは法律的どうなのかというお話です。ここで問題になるのは、著作権法と不正競争防止法のところかなと思います。

MOD動画と著作権

ソフトウェアの改変をする、ゲームについて少しいじるため、著作権的に大丈夫なのかというところがあるわけです。著作権には著作者人格権といって同一性保持権というものがあります。これはそのままいじくってはいけない、それは権利者しかできないという権利です。これを変えるということは著作者人格権の中の同一性保持権を侵害するのではないかといわれています。これに関しては、少々懐かしいですが「ときめきメモリアル事件」というものがあります。ときめきメモリアルのパラメータや人物像が改変された件で、これが同一性保持権の侵害となるかが争われた裁判例があります。この裁判で同一性保持権の侵害に当たると判決が出されたので、同様にパラメータやゲームの動画を変えると同一性保持権侵害になるかと思います。

MOD動画と不正競争防止法

次に不正競争防止法の観点です。例えば、改変防止プログラムなどがそのゲームにつけられていたとします。それを解除するために解除ツールを使った場合、不正競争防止法違反になります。不正競争防止違反には刑事罰もあるので、ここは注意が必要です。
しかし、ゲーム会社が認めている場合はもちろんOKになります。この場合、まずどこまでがOKなのかを確認しましょう。まずはMDOについて修正すること、そういうツールを使うことがOKなのか。そして、それをゲーム動画として公開することはOKなのかについては確実に確認することが大事かと思います。MDOの使用は良いけれども、ゲーム動画の公開までは認めていないという場合もあり、これはまた逆も然りです。
こういった場合があるので、きちんと確認することが重要かと思います。

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