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軽音楽部入部
入学して直ぐに入部したのは、軽音楽部だった。
どの高校に入学しても、恐らく軽音楽部をまずチェックしていたと思う。
高校のサイトを見ると、部活動に軽音楽部の姿はなく、廃部になっているようだ。
同好会にも記述がない。
思い返せば、当時の顧問は、軽音楽部の顧問であること自体を毛嫌いしていた。
先輩の話では、軽音楽部の顧問を誰もやりたがらなくて、最終的に何にも属していない人が自動的に割り当てられるような流れだった。
顧問は、私がまだそこにいる時にも、出来れば潰したいという思いを吐露していたし、恐らく私の代以降、どうなったのかも定かではない。
正直、軽音楽は、部活にしていなくても勝手にバンドを組んでやれるもの。
学校としても、「軽音楽部が合宿して成果が上がるのか」と思っていたに違いない。
歴史的な流れで、どの部活動にも、合宿所の利用権が与えられるので、とりあえず使っていたに過ぎない。
顧問には嫌われていたものの、先輩部員の技術力は高かった。
誰と組んでも、それなりに質の高いカバーバンドを組むことが出来た。
ドラムの先輩に限り、リズムが不安定な部分があったものの、自分と同じ楽器を担当していれば、一緒のバンドになることはないため、大した懸念材料ではなかった。
ギター、ドラムの先輩は、弾けないものはなかった。
ここでも実はプチ挫折を味わう。挫折とまで大げさではないが妥協の道へと入る。
私は、メタルバンドを組みたかったが、私の代にスラッシュメタル好きが一人もいなかった。
非常に上手いギタリストがいたが、個性が強く、ギターに特徴があるくらいのギターが上手いバンド出ないとやりたがらなかった。
彼が唯一の同期のギタリストKで、バンドを校内で組むなら、彼と組むしか方法はなかった。
ベースは3名いた。一人は個性は強くなく、どんなバンドのベースでも快く受け入れてくれた気前のいい指弾きベーシストのH。
もう一人は、性根をチャラくないのに、チャラいキャラを演じているピック弾きのO。
もう一人は、女性のベーシストのT。
同期の女子は、Tしかいなかったので、Tは先輩のバンドに加入する。
私とギターは掛け持ちでベーシストのOとHとそれぞれバンドを組んだ。
Oとは、校内でオジーオズボーンやエクストリームのカバーバンド、学校の外ではビジュアル系のレディースルームというバンドのカバーバンドを組み、Hとはミスタービッグのカバーバンドをそれぞれ組んだ。