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ミュージックカンファレンス

バンド活動で最もプロ意識を高めたのは、毎年開催されるミレニアム・ミュージック・カンファレンスだった。

このカンファレンスはペンシルバニア州ハリスバーグのヒルトンホテル&カンファレンスセンターで開催され、約3000人が参加し、130以上のショーケースが行われる。

参加費用は数十ドルから数百ドルまで様々。

セミナーではパネルディスカッション、ワークショップ、メンタリングセッション、デモリスニングセッションなどが提供され、音楽業界のプロフェッショナルが多数参加。

ネットワーキングやレーベルとの契約の機会も期待できる。

このカンファレンスには、多くの業界関係者がビジネスセミナーを行い、ローカルバンドがレーベルとの契約を狙ってショーケースに応募する。

選ばれたバンドは指定されたベニューでライブを行い、レーベルのA&Rが見に来る。

ローカルバンドの中には自分達でマネージャーも務めるバンドがあり、ビジネスセミナーに出席して業界関係者の求めるバンド像を学ぶ。

多くのアーティストは、やみくもにデモを送りショーケースに参加するが、業界関係者が求めるものを持たずに戦地に行っても、ただ敗戦して帰ってくるだけだ。

まずは、どういうバンドになれば業界人が興味を抱くかを逆から考えることが重要で、それが学べる場所だ。

私が参加したセミナーは、930クラブでブッキングを担当している人のセミナーだった。

内容は「どういうアーティストが必要とされるか」について。レーベルと出会う前に全てを自分自身でこなせる人達であること、地元に安定したファンベースを築いていることが重要とされていた。

多くのローカルバンドは友人や家族を除く正当なファンベースを持たず、業界に認められるためにはまず地元での支持が必要だと強調された。

レーベルはアーティストの芸術性よりもビジネスとしての収益性を重視するため、プロとして成功するためにはビジネスマインドが求められる。

セミナーではニューメタルバンドのコーンが例に挙げられ、口コミで広まりレーベルの手を借りずに成功した例として紹介された。

マネージャーの役割も重要で、戦略を駆使してバンドを売り込むことが求められる。

成功するためには、売りやすい曲を作ることや、レーベルにとって使いやすい存在になることが重要だと学んだ。

プロとしての道は厳しいが、適切な戦略と努力で道を切り開くことができると感じた。

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