IKEA(イケア)|店舗レイアウト

IKEAってお店入った瞬間ワクワクしてつい長居してしまいますよね。中にはご飯も食べられる店舗もあって気がついたら数時間も店内にいた、みたいな経験のある方も少なくないかと思います。

本日はそんなIKEAを題材に店舗レイアウトを考えましょう。

(前提)売上拡大の考え方

売上=客数 x 客単価とよく言われます。客数は店舗に来店するお客さんの数、客単価は来店したお客さん1人が使う平均の金額です。お店としては、自社の商品ラインナップを照らし合わせながら、客数と客単価の両面を考えて売上拡大を図ることが求められます。(客数と客単価両方を高められたらベストですが、客単価を極端に落とす代わりに客数を多く確保するモデルのお店はたくさんあります。)

店舗レイアウト検討

上記、売上拡大の考え方に従いながら店舗のレイアウトも決めます。

まず、客数を増やすために魅力的な店舗のレイアウトを目指します。IKEAに関しては、SNSで話題になるレベルで来店したことがない人すらも惹きつける魅力あるレイアウトと言えます。ただし、そういったレベルに達するにはかなりの投資やデザインセンスが必要になるなど一般の中小店舗には正直難しいかもしれません...。

もう一つの目的として、客単価を増やすレイアウトを目指します。(筆者としてはこちらがメインの目的と考えます!)

客単価を増やすために、商品をたくさん買ってもらうことが考えられます。具体的には、お客さんに”ついで買い”をしてもらうことを狙います。

IKEAの店舗レイアウト(ついで買いをしてもらう!)

IKEA店舗の特徴に、①迷路のような通路、②複数の家具を組み合わせて実際に家に置いた時のイメージができるブース、③店内で飲食や休憩ができる場所があげられます。

①に関して、迷路のような通路となっていることでお客さんはあちこちと店内を見て回ることになります。色々と歩き回るうちに、買おうと思ってた物以外にも必要なものを思い出したり、おもしろい物を見つけたらつい買っちゃおうかと思いますよね。一般的に、お客さんが店内をたくさん歩き回ることでついで買いに期待できると言われています。コンビニが基本的に飲み物を店内の奥の方に置いているのも同じ理由です(飲み物購入を目的にくるお客さんが多いので、その方々を店内の一番奥まで入ってもらうためです)

②に関して、複数家具を同時にみせることでお客さんにイメージを具体的にしてもらいついで買いを促します。例えば、イスを購入する目的で来店したお客さんが、IKEAのブースに展示されているのを見て、『このイスとあのカーペット合うな〜』『やっぱり机も一緒に買った方がいいな〜』とか思いイス以外の商品の購入をするような流れです。このように、一つの商品だけでなく関連する複数商品を組み合わせて提示する”トータルコーディネート提案”はさまざまな店舗でも活用できることと思います。

③に関して、飲食・休憩所をつくることで『疲れたからいったん店を出よう!』というお客さんを店内にとどめることができます。(一旦外に出ちゃうと欲しいものがあっても店にまた戻るのがめんどくさくて買わずに帰っちゃいますよね)


店舗レイアウトは奥が深く、新規のお客さんが入りやすいような店構えにするとか、関連商品をなるべく近くに陳列するクロスマーチャンダイジングや、POPを作成しておすすめポイントを紹介するなどがあります。

IKEAほど大掛かりなものは難しいかもしれませんが、自店舗は客数と客単価のどちらを伸ばしやすいのか、客数をどうすれば多く得られるか、客単価をどのようにしてあげていくかという切り口で順番に考えることが大切です。

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