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時の流れ
「XX年前の投稿です」
FacebookやGoogle Photoを使っていると定期的に過去の写真や投稿が表示され、「あれはあの時のことだったか」、と思い出すことがある。いつ頃からか、自分の年齢も記載する時に一瞬考え込むようになった。何かキッカケが無いと思い出すことがなかなか無いのかもしれない。今回はジェームズ・ボンドの新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」と絡めてそんな話。
ボンド映画の思い出
私がジェームズ・ボンドに触れたのはテレビが最初。父親の影響だろう。役者はショーン・コネリーだった。映画館で初めて観たのはロジャー・ムーアの最終作「美しき獲物たち」だったか。Duran Duranが歌う主題歌が好きで英語の歌詞を見ながら歌を覚えていた記憶がある。
ティモシー・ダルトンのボンドも好きで、a-haのLiving Daylightsの主題歌も若かりし日の鼻歌集に含まれる。
ピアース・ブロスナンのボンドは私の学生時代から社会人生活への過渡期を支えてくれた。両親や兄弟と家族全員で観た作品もある。アメリカで生活していて前任者から譲り受けた中古車を運転しながら、いつの日かボンドのようなBMWを運転したいと思っていた(金銭的理由その他で叶わず)。
ダニエル・クレイグのボンド
2006年にカジノロワイヤルが出た時はまだ独身。彼女(今の妻)とは遠距離で、アメリカの映画館で一人で見ながら、白黒で始まる冒頭を含めて全く新しいボンドの登場にびっくりした。映画はとても気に入ってDVDも持っている。
2009年の「慰めの報酬」は帰国後、久しぶりに見た日本語字幕付きのボンド。2012年の「スカイフォール」公開時は初めての転職、次男の誕生と人生は色々と大騒ぎだった。2015年の「スペクター」は2度目の転職その他、やはり映画にまつわる諸々の記憶がある。
そしてNo Time To Die。幾度もの公開延期で今回も「本当に公開されるのか?」という思いと共に待っていた。一人で行くか、夫婦で行くか、家族で行くか。子供たちも好きだし、字幕も大丈夫。せっかくだから家族全員で行くかとチケットを買いに行くだけで胸躍る。こんなテンションを感じるのも久しぶり。
James Bond will return
映画のエンドクレジットの最後に出てくる言葉。ダニエル・クレイグの最後のボンド作品を堪能しつつ、次回作があることは素直に嬉しい。どんな世界で、どんな物語になるのだろう。次のボンドはおそらく初めての年下。これまで背中を追うカッコいい人生の先輩から、活躍する後輩的に立ち位置になるのかと思うと不思議な気持ちになる。
最終作への準備と、ダニエル・クレイグのシリーズを見返していたのだが、2006年の「カジノ・ロワイヤル」の登場人物は皆、若かった。映画の中も外も同様に時間が流れる。ガラケーを使うボンドを見た子供たちが「あれは何、電話?」とコメントしていたのも新鮮だった。時は確実に流れている。
素敵な15年をありがとう、007。次の時代も楽しみにしている。