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「生きごみ堆肥」あげて良い時期vs悪い時期

今回は、生きゴミ堆肥を使う最適な時期、NGな時期と、
その理由についてお伝えしたいと思います。


⭐️施肥に最適な時期

【秋】

〈時間的余裕〉
秋から冬を過ごすことで堆肥が土壌に十分に馴染むので春の植え付け時に栄養豊富な土壌の準備できる

〈栄養素の蓄積〉
冬は植物の生育が止まったり、ゆっくりになるので、土の中の栄養を植物もあまり使わなくなります。そのため、堆肥から得た栄養素が土に蓄積されやすくなります。

〈微生物活動の変化〉
冬になると気温が下がり、微生物の活動が更に穏やかに。
同時に、堆肥の分解速度も緩やかになり、
栄養素が徐々に土壌に放出されます。

〈土壌構造の改善〉
冬の間、土が凍ったり、溶けたりの繰り返しにより、物理的に耕され、良い土に改善されます。これにより、堆肥がより均一に土壌と混ざりやすくなります。

【春】

植物の成長期に合わせて栄養を供給できる時期

〈微生物活動の活性化〉
春になると気温が上昇し、土壌中の微生物の活動が活発になります。
同時に、堆肥の分解が促進され、栄養素が徐々に土壌に放出されます。  

〈堆肥が馴染みやすい〉
冬の期間、凍ったり溶けたりを繰り返した春の土壌は、
物理的に土の構造が改善されており、
堆肥がより均一に混ざりやすくなっています。

〈ちょうど良い水分量〉
一般的に適度な雨が降るので、
適度な土の水分で堆肥の分解と土に馴染みやすくなっています。

〈タイミング良い栄養補給〉
多くの植物が成長を始める春に、施肥する事で、
植物の成長に合わせて栄養を供給できます。

〈時間的余裕〉
春から夏にかけての成長期までに十分な時間があるため、
堆肥が土壌とゆっくりと馴染む時間的余裕があります。

⭐️施肥しない方が良い時期

【冬】

〈微生物活動の低下〉
冬は気温が低く、微生物の動きが鈍くなるので、
堆肥の分解が遅くなります。
「分解が遅れる=栄養が十分に供給されない可能性」があります。

〈地温が低い〉
冬の間は地温も低いので、堆肥が土壌と均一に馴染むのが難しくなります。また、凍結と融解の繰り返しが堆肥の効果を減少させることがあります。

【夏】

〈過剰な水分蒸発〉
夏は気温が高く、土壌の水分が蒸発しやすい季節です。
これにより、堆肥の分解に必要な適切な水分が保持されにくくなります。

〈悪臭の発生〉
高温環境では生きゴミ堆肥が過度に発酵し、悪臭が発生する可能性があります。特に密閉された環境では臭気が強くなることがあります。

〈植物の成長の鈍化〉
多くの植物は暑さで生育が鈍るため、
与えられた肥料を十分に吸収できません。
生育が鈍っている時期に多くの肥料があると、植物に負担がかかります。

夏に休眠する植物もあり、
そういった植物には特に肥料を控える必要があります。

まとめ

上記のように、施肥のタイミングに気遣うことで、
堆肥の効果を最大限に引き出し、植物の健康を維持することができます。

これからのシーズンは堆肥を施肥するベストシーズン!
「園芸の秋」のスタートを、お互いに楽しみましょう。

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