お小言集26:泣く子に優しくない社会
「赤ちゃんが泣くのは仕事」
「子供は泣くのが当たり前」
当たり前のことって何でしょう?
いちいち疑問を挟む余地がないほど当然のこと、
日常いくらでも見かける、
人として当然の行為のことを「当たり前」というと教えられました。
ここは
みんながやっているという意味では決してなく、
本来そうあって当然という、善悪の基準。
当たり前のことが難しい。
新幹線ひかりの自由席、金曜日のお昼間ですが、
それなりに混んでいました。
赤ちゃん連れのお母さんは大変です。
通路を挟んで隣には、
1歳になったぐらいの男の子の母子と
おばあちゃんとおばさんらしき三人掛け。
ほとんど気にならない程度のぐずりでも、
さっと立ち上がってデッキであやしておられました。
当たり前なんですけれど、
そうではないことも多くて
その前の席のお母さんは
ベビーカーに乗せたまま泣くに任せています。
デッキに連れて行ってあやすということはしない。
私は抱っこしてあやしに行きたいけれど・・・。
怪しまれるかな?叱られるかな?
ハラハラし通しでした。
子供は泣くのが当たり前。
母がよく言っていました。
仕方がないとみんなが理解しています。
だからと言って・・・。
昨日の学生たちの就職支援での模擬集団討論の場面です。
テーマは
「スマートフォンを乳幼児期の子どもに利用させている家庭が増えている一方、乳幼児期にスマートフォンを利用させるべきではないという意見がある。ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい」
討論内容については置いておきます。
その中の発言の一つで気になったことです。
まさに、電車の中で幼い子供が愚図りだした。
お母さんが焦ってあやしても、どうしても静かにしてくれない。
携帯を見せたら、何とか大人しくなってお母さんがほっとしているところを見た。
女子学生は
一概に、携帯に子守をさせるな!と言えない。
子供が泣くことに優しくない周囲があること
を指摘していた。
考えさせられますね・・・。
課題は時空を超える!
時代と地域を超えて
人として大切なことって何でしょう。