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一枚の自分史:未来の視点から今を語る~淡路島で集大成を語る

2022年1月の20日、72歳になったばかり。

まさに、新型コロナオミクロン株の大感染、パンダミックの始まったところで、まん防措置の前夜、行くその日まで、行っていいのかを問い続けていました。

今度こそは行くと決めて、すべては自己責任と腹を括って出かけました。高速バスの始発なんばOCATから私一人の貸し切りでした。さすがに不要不急の外出自粛が励行されていました。

兵庫県淡路島洲本市の文化体育館において地区の高等学校職業指導関連の研修会でした。

その前々々日、阪神淡路大震災の慰霊祭があったばかりの訪問に心が引き締まり、こうして復興した街で静かな時間を過ごせることの幸せを思い、改めて、多くの犠牲者の命を思い、恥ずかしくない生き方を問う機会となりました。

何故、私は、このタイミングで引っ張り出されるように淡路島にいるのだろうか?こんなにのどかで美しいロケーションの中でこうしているのだろうか。

バスターミナルから体育館に行くまでには、煉瓦造りの紡績工場だった跡地がテーマパークになっていてレストランだったり市立図書館があったりで、2時間弱の余裕時間をこれまでの仕事の集大成のチャンスをもらえていることに感謝しながら、心満たされる時間を過ごすことができました。

 研修会では、久しぶりで本業がっつりやって来ました。やはり現場が好きです。

就職担当の高校の先生、ハローワーク、商工会議所、企業の採用担当者さんたちへ「コロナ禍における就職する高校生への支援について」講演と質問のワークをして、最後は、この面々で未来質問をしたのですが、とても楽しそうで、先生方や企業さんにも考えていただける時間を設けることができました。

前前年の春に学生への就職支援は若い人たちにやっていただいて、私はセカンドキャリア、サードキャリアの支援をしたい。そして、為しておきたい数々のことに取り掛かる予定でした。

そのために書いて手渡したはずの電子出版本「就職活動は成長のチャンス!人生と仕事に役立つ就職面接質問集」を読んでくださった先生のご紹介で二年前からの招聘でした。二度のコロナによる予定キャンセルとなり、三年越しのお約束がやっと果たせました。
本を書いて、その内容を講演する。思い描いたあらまほしき姿でした。それは嬉しいことでした。

最新データからの推測と素晴らしい質問メソッドからの閃きと、これまで積み重ねたメタファたりうるエピソードを届けると、マスクの下のお顔が納得に満たされる。そんな時間を重ねていたらあっという間でした。

コロナはきっかけにしか過ぎない、すでに働き方は大きく変わる局面にあったこと。コロナに学ぶこと、自己責任で自分で選ぶことでこれからを乗り切って自分らしく働ける幸せな職場に出会える。そのことをお伝えしに行ったのです。それこそが学生の就職支援の集大成でした。
その向こうにいる高校生たちに届きますように願いながら。

私はコロナが始まって、現場からのSOSで結局はまた出戻りました。
しゃ〜ないな〜、こうなったら、もう要らんと言われるまでかな〜。有難いことではありました。

あれからもずっと、自己責任で他力(大いなるものの意志)の風に吹かれる人生は変わらない。できれば、もっと続きますように。

10年後の視点から、書いておきたい今の自分史でした。


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