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天の川よ、 私のお星さまはいずこ…の10曲
ガサガサ、ギュッ…と、これでよし。
私の村では例年、七夕の時期になると老人会のみなさんが大きな竹をどっかの竹藪から切り出してきて、公民館の前庭に立ててくれます。
村の衆は子どもからお年寄りまで、思い思いの短冊をその枝に結び、果てしない星空におのれの欲望を赤裸々にぶつけるのです。
「イーロン・マスクが10億円くらいくれますように」
「東大理Ⅲ合格!もう9回目のお願いです!」
「オーランド・ブルーム様とおともだちになれますように まずはおともだちからはじめたいと思います」
などなど。
私?
私がさっき結んだ短冊にはこう書きました。
「地上から戦火が去り、人びとが独立をまもり、互いに尊重しあえる時代が一日も早く訪れますように」
いやマジでマジで。
夜空の星もステージ上のスターも、人びとの希望となる存在です。
星に願いをこめて、さまざまなスターが「星」を歌った曲を集めてみました。
♪ "Starman" by David Bowie (1972)
BBCの長寿番組「Top of the Pops」でのBowieさん。
当時このパフォーマンスは大きな話題となり、後進のミュージシャンたちの少年期に多大な影響を与えたことから、放送日の1972年7月6日は「80年代を作った日」とまで言われているそうです。
♪ "Rocket Man" by Elton John (1972)
Bowieさんの「Space Oddity」に触発されたとも聞くこの曲、タイトルは2019年に公開されたElton Johnさんの伝記映画にも使われました。
かのスーパースターもロケットマンのような孤独を抱えて生きてきたんですね。
♪ "Another Star" by Stevie Wonder (1976)
失った恋をラテン・リズムに乗せて切なく歌う、Stevie Wonderさんの名曲。
George Bensonさんのギター、Bobbi Humphreyさんのフルートなど、一流どころを従えて情熱を爆発させるWonderさん、カッコいいです。
♪ "Groupie (Superstar)" by Delaney & Bonnie & Friends (1972)
もう一丁70年代でいきましょう。
同時期にThe Carpentersが大ヒットさせましたが、こちらは本家の72年ヴァージョン。
Rita Coolidgeさんのカヴァーも素晴らしいですし、個人的にはSonic Youthのヴァージョンが印象的です。
やはり名曲は名曲!
♪ "Stars" by Simply Red (1991)
「空の星からきみの腕の中にまっすぐ落ちてゆきたい」と歌うとってもロマンティックなラヴ・ソング。
Mick Hucknallさんの歌声は、バラードでもシャウトでもソウルフルで大好き。
♪ "Star People" by George Michael (1997)
ソウルフルな英国人はここにも。
ソロ時代のシブいMichaelさんがエンタテインメント業界の人間を痛烈に皮肉った、タメの効いたファンク。
♪ "Star Guitar" by The Chemical Brothers (2002)
私の愛するThe Chemical Brothersの大傑作。
「Star」がつく曲といえば外すワケにはまいりません。
ビートにリンクした映像をはじめて見たときには、目が釘付けになったなぁ。
♪ "Stars And Planets" by Liz Phair (2005)
この曲も初めて聴いたとき、一発で好きになりました。
シンプルなギター・バンド・スタイルで、個別の人間性を称えるとってもポジティヴな曲です。
♪ "Baby I’m A Star/Push" by Prince (1991)
私にとってのStarはやっぱり殿下!
地元ミネアポリスのメトロ・ドームで開催されたスペシャル・オリンピックスにて、「Baby I’m A Star」のパフォーマンス。
股割りもステップもキレキレですな。
♪ "Stella By Starlight" by Grant Green (1965)
最後はしっとりと「星影のステラ」で。
名手Grant Greenさんのギターはもちろんのこと、この曲で耳を奪われるのはLarry Young(Khalid Yasin)さんのオルガンです。
伴奏もソロも絶品。
top image : shivaphotographyy, Thank you for letting me borrow your wonderful work.