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サイケでGoGo!…じゃなくてサイケでまったり|極私的プレイリスト

先週のこと。
ちょっとした会合の帰りに街をポクポク歩いていると、見覚えのある一角に差し掛かりました。

ここらへんに確か、「万華鏡専門店」なるお店があったなぁ。
亀川千代さんにそっくりな女性店主さんがいて、いろんな万華鏡の視覚効果によってサイケデリックの沼に嵌って散々な目に遭って


…ってうえあぁ!
店先に亀川さん(にそっくりな女性)が立ってるぅ!

あくまで個人的なイメージです
画像は「The World of GOLDEN EGGS」の登場人物ジェシカさん


しかも道端でヘンな形の万華鏡を覗いてる…っ!

み、見つからないよう足早に通り過ぎよう。
今日はロンドンブーツを履いてこなくて良かった…

(後ろから肩をポンポンされる私)

え、誰?

…ってうえあぁ!
背後に亀川さん(にそっくりな女性)がいるぅ!

前には万華鏡を覗いてる亀川さん、後ろには微妙に視線がこっち見てない亀川さん…一体どういうこと!?
連日の過度な飲酒でとうとう幻覚までっ…!?
こないだから何度も繰り返し見てたGlass BeamsのMVのせい…!?

♪ "Mahal" by Glass Beams (2024)


私:へぇー、双子のご姉妹だったんですか。
あまりにそっくりなんで、もー私は自分がおかしくなっちゃったのかと。

華:そうです。私が姉の萬華枝よろずはなえで…

鏡:私が妹の萬鏡子よろずきょうこです。

華:このたびお店に中古レコードやCDなども置こうと思いまして、妹に手伝ってもらうことになりました。

私:いや、お客さんはかなり混乱しますって。
Tame ImpalaのMVみたくなっちゃうんじゃないですか?

♪ "Why Won’t They Talk To Me?" by Tame Impala (2020)

鏡:こんなにいっぱい居ませんので大丈夫ですよ(真顔)。

華:よろしかったら試聴もできますのでごゆっくり。
今回はあまりヘヴィーではなく、ソフト・ロックとかドリーム・ポップ方面の若手を集めています。

私:あ、ありがとうございます。
てゆーか、あんまりごゆっくりしてたらまたサイケ沼に呑まれそうだし。

♪ "The Best Of It" by Whyte Horses (2018)

私:お、これはヒッピー・ムーヴメント全盛の雰囲気。

鏡:マンチェスターのグループです。
まるでGrace Slickさん在籍時のJefferson Airplaneが硬質になって蘇ったみたいで素敵です。

♪ "Sharp Teeth" by Devon Thompson (2024)

華:90年代のオルタナをフィルターにした感じがかえって新鮮です。

私:鳴り続ける重いファズ・ギターのさらに奥の方に、サイケ〜ガレージ・パンク〜ニュー・ウェイヴ〜グランジといった歴史も感じさせますね。

♪ "Going Out" by Loma (2021)

鏡:サイケの名産地でもあるテキサスのシンガーです。
イントロから白日夢に引き込まれるような不思議な音色が印象的です。

私:木管楽器かな?
アシッド・フォークのムードを見事にアップデイトしてますね。
このドリーミーさはカンタベリー派にも通じるかも。

♪ "In The Rear View" by Unknown Mortal Orchestra (2023)

私:なんだろう、この得体の知れない懐かしさは…
ヘッドフォンで聴いてると空間が歪むようだ…

華:今回特におすすめ、こちらはポートランドからです。
ローファイを飛び越えて、これでいいの?と思えるほどのミックスの狙いが心憎いですね。

♪ "It's Over Again" by Mild High Club (2021)

私:新時代のソフト・サイケ・ポップって感じが素敵。
各楽器のアレンジが捻くれてるのもいいなぁ。

鏡:ニュージーランドのアニメーター、Dr D Footheadが作る世界がとても曲に合っています。

♪ "Pon Pón" by Khruangbin (2024)

華:お待たせしました、テキサス・サイケの現代の雄・Khruangbinです。

私:やっぱでた…(←嬉しい)
このオシャレな映像、ベースのLaura Leeさんがいつも以上にエレガントに決めていてめちゃカッコイイ!
私的には永久保存版です。


私:そういえばお店の奥にあった妖しいドアは…?

華:あの扉はあれから封印しました。
すでに「Paisley Park is in your heart」ですから…

私:え?え?
うわっ!いつの間にかあの時と同じ不思議な光が…
えっ?自分の身体が光ってるぅ〜!
なんじゃこりゃ!


top image : DavidZydd, Thank you for letting me borrow your wonderful works.


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