改修防災屋の記録8
今回はそして誰もいなくなった話です。
給料日が20日から月末になり、滞納地獄が始まりました。
基本的にこちらから言わないと給料は振り込まれません。
まず社長に会えないので立て替えている経費も貰えません。
ついには給料が満額払われることもなくなりました。
とりあえず10万、とりあえず5万、「月曜日には振り込むから」振り込まれない。
辛かったのは僕が呼んだバイトの給料を振り込んだと言って嘘をつかれたことです。
僕自身の信用も傷つきました。
そしてとうとう振り込みがまったく無くなりました。
連絡もつきません。お金の事、どうなるのか教えてほしいとメールしました。
ちょうど抱えていた仕事も落ち着いたので僕は出勤することをやめました。
1ヵ月くらい、ただ家でぼーっとすごしていました。
やっと社長から電話が来ました。
内容は以前点検を行った報告書に不明点があるからお客さんに電話してくれとの事でした。
僕は完全に切れました。大声で社長に対し電話越しで怒鳴り散らしました。
電話を切ったあと、大声あげて泣きました。
どんな感情だったか思い出せません。
1週間か2週間経ったあと、社長が夜逃げしたと聞きました。
僕は無職になりました。