改修防災屋の記録7
今回は転職先の会社がおかしくなっていく話です。
またまた職場に愛人登場です。
前の職場も愛人が入社し、それがキッカケで会社を辞めて起業することになった先輩K。
それについて行った僕。嫌な予感しかありませんでした。
同時期(確か)に大型店舗の消防設備点検シリーズが始まりました。四次請けくらいのやつです。
その頃の僕は大型点検の経験が全くなく、スプリンクラーすらまともに見たことがありませんでした。
そんな奴が消火設備やら排煙設備やらテンコ盛り点検の頭をやる訳ですから大変でした。
点検は全て夜間、全部で50店舗なので年間100件です。
報告書は1週間以内を厳守、古い建物が多かったので写真報告や図面作成も膨大でした。
家に帰る時間が惜しくて風呂はスーパー銭湯でシャワーだけ、
現場近くで車中泊するか事務所に寝泊まりしていました。
そんな生活を一年近く、23歳まで続けました。
この頃は昼も夜も関係なく働いていて、他の事を考えている余裕が全くありませんでした。
じわじわと会社の経営が傾いていることに気が付けなかったんです。
ある日社長から給料日を20日から月末に変更すると言われました。
月末に変更すると言われてから、一度も月末に振り込まれることはありませんでした。
給料の滞納地獄が始まったのです。