一月の空みたいな
これはあれだ
あの気持ちに似ている
母親の不在中、淋しさをずっとがまんして
自分さえも忘れかけていた頃
不意に母親の姿を玄関口か何かで見つけた途端
ぐわーーーーっと(放って置かれたという)憎しみや切なさや安堵感が全部混ざったような
自分さえ訳が分からなくなるような
不機嫌な気持ち
以前別の場所で暮らしていた頃
気持ちの浄化がとても起こっていて
その時にもこれと同じ想いが浮き上がって来ていた
注意深く、気持ちの根っこを確かめてみると
母親に見捨てられたという確信があって
今生ではそんな事実などなかったので
前世での事かな、と考えていた
その後はそんな気持ちにならなかったので忘れていたが
今またそれの残り滓のようなものが立ち上っている
実際胸の奥の部分に固い、哀しみの固まりがあって
それは小さく、普段は気にも留めないくらいだけど
それがどうしてもほぐれなくて
固くて
そこが(哀しみで)痛むのだと分かった
自分ではどうしようもできない気がしたから
今日みたいな
一月の空みたいに底が抜けたみたいな高い青が見える日に
取り除いてくださるようお願いした