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RICOH GRIIIを選んだ理由

ストリートスナップをする時
いつもRICOH GRIII が一緒だ


RICOH GRIII 


購入したのが2021年の2月末
もう3年半以上が経った

あの頃
森山大道さんのドキュメンタリー映画が
上映された頃で
カメラ雑誌でも映画の特集が組まれていた


映画館に飾られていた森山さんの名言


その当時の僕は
GRに見向きもしなかった

なぜかというと
「コンデジなんてダサい」
と思っていたからだ

誰もが一度は通る
「カッコいいカメラ持ってる俺カッコいい期」
真っ只中だったのだ

カメラと言ったら一眼レフっしょ!
ミラーレスっしょ!
あえてフイルムっしょ!
シャッター音気持ちぃぃい!
みたいな


当時の愛機OLYMPUS OM-D E-M10 Mark2

カッコいいカメラを持っていたい
人に自慢できるカメラで撮りたい
ファインダーの先の世界が美しいんだぜ
カメラって、聞くもんなんだぜ?
コンデジなんてスマホに負けてる

しかし
「そうじゃないんだよ」
って森山大道さんに言われた気がしたのだ

型落ちの
手のひらに収まってしまうほど小さなコンデジで
人々を魅了する写真を撮る森山大道さん

眼中になかったコンデジが輝いて見えた

僕の「カメラ廚二病」が治った瞬間である


そこからコンデジ探しが始まった

モノクロのストリートスナップを主に撮るので
条件として以下だ

  • 好きなモノクロの色味であること

  • 小さくてポケットに入れられること

  • 起動からシャッターまでタイムロスが少ないこと


最初に候補に挙がったのは
Panasonic LUMIX TX2

Panasonic LUMIX TX2

この赤いラインあるのにNikonじゃないのかよ

と思ったがF3みたいでかっこいいことに変わりない

ただモノクロの色味が暖かすぎるというか
コントラストが不自然というか
しっくり来なかった


次の候補は
Canon PowerShot G1X

Canon PowerShot G1X

コンデジでありながら
一眼レフのような無骨さも併せ持ったデザインだ

グリップも握りやすそうだし
フロントダイヤルも便利そう

ただ、こちらもモノクロがしっくり来なかった

薄いというか
ただ色を抜いたようなモノクロになるのだ



ヨドバシで片っ端から試し取りしてみるが
なかなか自分のイメージに合う写真が撮れるカメラが見つからない

帰ろうかとしたその時
死角にディスプレイされた

RICOH GRIII を発見した。



露出補正のダイヤルもない
外観は真っ黒でおしゃれじゃない
ゴツくもない
重厚感もない

んーまぁ折角だから触ってみるか


ん?


ん???

モノクロ…4種類…?

モノトーンと…
ハードモノトーン?
ソフトモノトーン?
ハイコントラスト白黒?

モノクロ撮るために作られたんか?


しかもハイコントラスト白黒の描写たまらん…

え、F2.8で手ぶれ補正あり…?

え?!APS-C?!
コンデジでセンサーサイズAPS-C?!



なにこれ…



え、なにこれ?!


よく見るとただシンプルなだけではなく
必要な機能のみを兼ね備えた
洗練されたボディだ

そしていい意味で
存在感を抑えられたストイックなデザイン…


や、や、やばい


やびゃぁ…




これだ!!!!!

これこそ!!

RICOH GR3こそ!!!

究極のストリートスナッパーだ!!!


しかも
GRオフィシャルのGRIII コマーシャル動画が
めちゃくちゃかっこいい

これは一度は見て欲しい

「いつも PhotoGRapher の真ん中に GR」


それからというもの
ストリートスナップのほとんどを
RICOH GRIII で撮っている

写真は

「TOKYO NOISE」


と題してマガジンにまとめている


老夫婦の仲の良さがわかる
均等に並ぶ
ギリギリで吸う
いざ街へ




どこに行くにもポケットに入れて
撮りたいと思った瞬間に
サッと取り出しすぐに撮影できる

「相棒」と呼ぶに相応しすぎるカメラだ


僕がいつか死んだとき
妻は火葬場職員にこう言われるだろう



「ご主人の遺言かもしれませんが奥さん
残念ながら
RICOH GRIII は棺には入れられません」


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