70 六等星のように生きたい
みなさん、おはようございます。
二児の父として、地方でフツーの小学校教諭をしているミニマリストのふうたです。
これといって、突出したものはないのですが、自分の趣味を継続することで幸せを築いている男です。
さて、わたしが大好きな漫画の一つに手塚治虫の「ブラックジャック」があります。
その話の中に175話「六等星」があります。
この六等星とは、物語に出てくる地味で目立たない存在である椎竹医師を指します。
ある日、交通事故が起き、たまたま現場の近くにいた椎竹医師が応急処置を施します。
これを見ていたブラックジャックが、椎竹医師の腕前に「只者ではない」ことを直観します。
この出来事がきっかけで、ブラックジャックは椎竹医師に興味を示します。
「失礼ですが…先生はどちらの病院ですか?」
ブラックジャックは椎竹医師に、そう声をかけると
「真中病院ですよ」
と椎竹先生は答えるのです。
この時の真中病院は、次期院長を誰にするかで二人の候補が争っていました。
権力欲剥き出しの二人の候補と同じキャリアを持つ、もう一人の医師が椎竹先生でした。
椎竹先生は、医師としての素晴らしい技術と人間性を持っていましたが、権力欲だけは持ち合わせていませんでした。
ブラックジャックは、夜空の六等生のように目立たない椎竹医師のために陰から力を貸すとという話です。
椎竹医師は、大病院に勤務するベテラン医師で腕が一流です。
ところが、病院内で起こる派閥争いや出世に全く興味がありませんでした。
そのため、周囲の医局員からは下働きを押し付けられたり、その存在を忘れられたりして、昼行燈のような扱いを受けているのです。
まさに六等星。とても地味な存在なのです。
しかし、そんな椎竹医師は、ある事件をきっかけに大活躍します。
椎竹医師の実力を知った周囲の医局員らは目を見張るという流れです。
あとは、本編でお楽しみください♪
わたしは、この話がずっと大好きで、なんとも爽やかな気持ちになるのです。
地味な存在だが、決して卑屈になることなく、ずっと腕を磨き続け、活躍すべき時に大いに活躍できる椎竹医師。
彼の姿勢から、医師としての志の高さを感じます。
椎竹医師は、その地味な存在から「六等星」に例えられています。
六等生は、地球から見ると暗くて目立たないのですが、実際は太陽よりも明るく大きな星であることもあるそうです。
六等星=「目立たないけれども、実はすごい人」
わたしは、今まで働いてきた学校で「目立たないけれども、実はすごい先生」を数名見てきました。
「六等星のような先生に、わたしはなりたい。」と強く願っています。
出世欲、自分にとっては魅力はないですし、必要ありません。
実力は大したことないのに、校長先生や教頭先生として威張っている方を何名か見てきたことがありますが、あぁはなりたくありません。
それよりも、目立たずとも、「着実にプロフェッショナルとして働き、子どもや保護者から信頼や尊敬を得られている先生」が、わたしにとっては一番かっこいいのです。
「能ある鷹は爪を隠す」
それを地で行く先生は、本当にかっこいいいです。
目立とう、目立とうと躍起になっている先生をたまに見かけます。
それはそれでエネルギーがあってすごいなーとは思うのですが、それまでです。
わたしは、そういう先生とは本能で距離を取る傾向にあります笑。
目立たないけど、実はすごい先生。
こういう先生は、例外なく人柄も素敵です。
そんな先生方を見つけたら、山の中で松茸を見つけたくらい嬉しいのです。
そして、そんな先生方からたくさんのことを、わたしは学びたいのです。
そして、椎竹医師のように、地味な存在でも、腕は一流であり続けたいです。
そのために、これからもわたしは小学校教諭として腕を磨き続けます。
目の前の子どもたち、先生、本、(時々)セミナーから学び、実践し続けていきたいと思います。
自分のペースで、無理なく。
今回も読んでいただき、本当にありがとうございます。
みなさんは、どんな存在であり続けたいですか?
自分の理想の姿を明確に描くことで、夢に近づくことができるのだと信じています。
ともに、自分の理想像に近づいていきましょう!